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ヒットを狙え

市場拡大する甘酒 女性に人気のパッケージはどっち?

日経クロストレンド

2019/1/28

八海醸造の「麹だけでつくったあまさけ 118g」(A)と黄桜の「黄桜 甘酒カップ 170g」(B)のパッケージを比較した
日経クロストレンド

甘酒の人気が高まっている。特に、麹(こうじ)を使ったノンアルコールの甘酒は栄養価の高さから「飲む点滴」とも呼ばれており、疲労回復や便秘改善などの効果を期待して飲む人が増えている。今回は手軽に飲める麹甘酒2製品のパッケージを比較調査した。

「どちらの商品を買いたいか」(Q1)の回答

調査対象は、「麹だけでつくったあまさけ 118g」(A)と、「黄桜 甘酒カップ 170g」(B)。AとBの「どちらの商品を買いたいか」(Q1)と聞くと、Aが54.7%、Bが45.3%。Aが9.4ポイント上回った。

Aは、日本酒「八海山」で知られる新潟県魚沼市の醸造会社、八海醸造が2009年に発売した。825g、410g、118gの3サイズで展開している。ノンアルコールであり、老若男女すべての層がターゲット。後味がすっきりしている。

パッケージでは、醸造技術をアピールするため、「本格仕込み」「伝統飲料」などのテキストを掲載。レトロなイメージの赤いキャップが印象的だ。発売から右肩上がりで売り上げを伸ばしたことから生産設備を次々に拡大してきた。

八海醸造の販売会社、八海山の商品開発・営業企画室長、勝又沙智子氏は「酒蔵の隅で甘酒を造っていたが、注文に生産が追いつかず、甘酒専用工場を立ち上げた。そこも手狭になり、17年からはさらに規模の大きな工場で製造している」と語る。

Bは、京都府伏見区の醸造会社、黄桜が17年9月に発売した。パッケージには桜のグラフィックをプリントし、和風で上品な印象に仕上げた。「これまでの甘酒市場の最大ボリューム層は60~70代だったが、直近ではこの層の購入数がやや減少していると感じていた。そこで、40代以下の世代に訴求するため米麹の甘酒を販売し、甘酒市場の裾野を拡大したいと考えた」(黄桜営業統括部)

同商品では、「若い世代にカジュアルに甘酒を飲んでもらいたい」という狙いから蓋付き紙カップにストローをセットにした。仕事の合間などにスタイリッシュに甘酒を飲むスタイルを提案している。

■Aは女性、Bは若い男性に人気

Q1の結果を男女別で見ると、男性全体ではAが46.7%でBが53.3%、女性全体ではAが62.7%、Bが37.3%だった。女性が圧倒的にAを支持している。一方、男性はBをやや好むことが分かる。中でもAは女性40~60代、Bは男性20~30代の人気が高く、支持層が分かれる形になった。Bで打ち出した「仕事の合間に飲む」というイメージを、働く男性が支持しているのかもしれない。

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