「自分は手本」を常に意識 見られている緊張感が糧に
アフラック取締役上席常務執行役員 木島葉子氏
木島葉子・アフラック取締役上席常務執行役員
管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。女性管理職が交代で執筆します。今回は、アフラック取締役上席常務執行役員の木島葉子氏。6回目の登場です。
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先日、社内で「グローバル・ダイバーシティ・カンファレンス」を開催しました。ダイバーシティー(多様性)が進んでいる米国のアフラックの女性役員を交えてディスカッションし、日本での施策を検討するために開いているもので、今年で3回目です。当社の女性活躍の取り組みはかなり進んできたので、今年は、さらに浸透させ、各部署の業務に落とし込みながら、社員一人ひとりが主体的に考え行動することを目的としました。
管理職を対象とする日米役員によるパネルディスカッションでは私もパネリストとして登壇し、「自分がロールモデルにならなければいけない、という意識を持ってほしい」と伝えました。
ロールモデルには「こうあるべきだ」という画一的なものはありません。それぞれの個性や置かれた環境に合わせて、生き方や仕事の仕方などさまざまな手本があってしかるべきだと思います。誰でもロールモデルになることができると同時に、管理職ならばロールモデルになるのも役割の一つと思っています。
私はある日突然、「自分がロールモデルにならなければいけない」と意識してから、自分でも驚くほど変わりました。やりたいことへの執着心が、それまで以上に強くなるとともに、やり遂げるために自分の想いを人に伝え、理解してもらうことに必死で取り組むようになりました。
自分の発言に対する責任感も強くなりました。あえてマイナス面をあげるとすれば、今まで以上に口先ばかりの人を厳しく見るようになったということでしょうか。
カンファレンスでは管理職に向けて「ロールモデルは見られている」と意識することも重要だと伝えました。「相手のことを知らなくても、自分は見られていて、場合によっては手本にされている」と思う緊張感は、私にとって大きなプレッシャーであり、非常にいい刺激でもあります。