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なやみのとびら、著名人が解決!

もっと堂々と生きたい 脚本家、中園ミホさん

2018/12/27

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。2018年はNHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当した

「人に嫌われたくない」という思いが強く、周りの顔色を気にしながら愛想笑いをして過ごす毎日に疲れました。そんな自分を変えたいと思うのですが、なかなか変えられません。周りの顔色や好き嫌いを気にせず、もっと堂々と生きていきたいです。(大阪府・女性・30代)

これは難しいですね。人は皆、仮面をかぶって生きていますから。変えたいと思うけど、なかなか変えられないというのもその通りです。

転校したときに性格を変えたという話をよく聞きます。社会人でもこの方法を試すことができるのでは? 新しいコミュニティー、例えば、ボランティアとか、趣味のサークルとか、スポーツクラブでもいい。そこで一度、なりたい自分、自分の意見を堂々と言う自分、多少嫌われようと強気の自分というのをちょっとやってみるのです。

それで、「あ、やっぱり、ちょっと無理がある」と思えば、もとの顔色をうかがう性格とブレンドしてもいいし。新しい世界で振り切って、別人格で振る舞う。すごい冒険ですけど、失敗したら、そのコミュニティーに行かなければいいだけ。挫折感とか、いりませんから。

学校でも、会社でもいじめを受けた経験があるという知人がいます。その人はコピーライター教室に通うことで自らの人生を切り開きました。当時のはやりの美容院で髪を思いっきりショートにして、服もそれまでは着たことのないような攻める感じ。真っ赤な口紅で教室に通って、そこで認められ、大成功したのです。そういうことがあなたにも起こるかもしれない。堂々とした自分になったら、自分にはこんな能力があったんだと気づくことだってあるかもしれないし、ちょっと攻めてほしいなと思います。

私はもともとズケズケとものを言うほうです。それでも猫をかぶることはあります。フリーランスで仕事をいただく立場ですから。そういうとき、「嫌だな」と自分でも思います。それは摩擦を避けるためだけど、何でこんなにへいこらしているんだろう……と。日常のすべてがこうだったらつらいですよね。

「もっと堂々と生きていきたいです」というのはあなたの心の叫びです。非日常の場所でやってみて、「こんなに気持ちいいんだ」と感じるなら、日常でもやってみればいい。「これはこれでちょっときついな」と思うのもいい。そうすれば、もとの自分が好きになれるかもしれません。皆、日常から仮面をかぶっています。もう1枚かぶったり、全部外したり、冒険してみてはいかがでしょうか。

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[NIKKEIプラス1 2018年12月22日付]

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