いよいよ2018年も終わり。1年間頑張った自分へのご褒美として、今ならどんな小物がいいのか、セレクトショップの目利きたちに聞いてみた。自分で買うのもよし、パートナーへのプレゼントとしてもおすすめだ。
■英国の歴史と物語が詰まったモノ
まず尋ねたのはエストネーション。おすすめの3点はすべて英国ブランドだった。歴史とストーリーを重視した選択だ。
「突然の雨の日にさっとバッグから出てきたらかなりスマートで男の格も上がると思います」と担当者が話すのは、FOX UMBRELLAS（フォックス・アンブレラ）の折り畳み傘。価格は税込みで1万4040円と折り畳み傘としては高価な部類だ。
1868年創業のフォックス・アンブレラは世界で初めて化学繊維の傘を開発した企業。それも、1947年にパラシュート用の余ったナイロンを使ったという逸話つきだ。同社が考案した断面がU字になるスチールフレームの骨組みは、今も世界標準となっているという。
「曲面のバランスは当たる雨を柔らかく受け止め、水滴を傘の外へと導くように計算されています。傘の元祖として現代に残る、英国王室御用達の信頼できる傘ブランドです」と担当者は話す。
おすすめのふたつ目は、JOHNSTONS（ジョンストンズ）のカシミヤ100％ストール。男性であればマフラー使いがメインだろう。こちらも英国老舗ブランドのアイテムだ。
無地デザインだが、カラー展開がチャコールグレー、ライトグレー、ネイビー、キャメル、オレンジと豊富で、ビジネスシーンからカジュアル、あるいは普段使いまで、あらゆる場面のコーディネートに使えそうだ。
3つ目は、SMYTHSON（スマイソン）のトラベルポーチ。スマイソンも歴史が際立つ。1964年にエリザベス女王、1980年にチャールズ皇太子、そして2002年にエディンバラ公から、「ロイヤルワラント（英国王室御用達）」の称号を認められた英国でも希少な企業だという。
スマイソンの強みは、レザーの調達チャネル。信頼性の高い生産者から動物などに対する倫理面もクリアした方法で手に入れる最高品質のレザーを使用している。このトラベルポーチは本体とポケットに異なる種類のレザーを使うことで、上品さを高めているのが特徴だ。「出張や、旅行のほか、普段からこういったポーチがかばんの中に入っていてもすてきだと思います」と担当者は語る。
