時間とエネルギーをかけないで進める方法とは?理系学生のための企業研究(1)

東北大学特任教授、人事コンサルタント 増沢隆太

東北大学特任教授、人事コンサルタント 増沢隆太
2016/11/21

メーカーであれば原材料を加工して食品を製造し、それを販売することが仕事です。ビジネスモデルと呼びますが、会社が会社として成り立つ商売の仕組みのことです。ご自分が就くであろう仕事で役割が果たせるならその仕事は適性が高く、そうでなければ向いていない仕事と考えられます。メーカーも、ご自分の専門性や興味のある分野でさらに細分化され「業界」を形成します。ITは?商社は?金融とは??と、そこで行われる仕事が何であるかをまず第一に理解するところがスタートです。

そしてなるべく簡素に

忙しい理系学生のため、アレもコレも詳しく調べつくすのではなく、必要最低限な作業を目指したいと思います。プロのアナリストですら完璧などない世界ですから、専門外の理系学生ができる企業研究にはおのずと限度があります。

一方、どれだけ研究しても、ビジネスの世界では何が起こるかわかりません。100年以上続いた名門企業が突如消えたり、巨大なグループ企業でも様々な要因で存続ができなくなったりすることもあります。また今は全く知られていない企業がアップルやグーグルのように世界の市場を席巻することもあります。

完璧な判断や絶対的正解などないのが企業研究です。そうであるなら必要最小限で情報活用を図るのが現実的です。研究したり調査したりするエネルギーに比して、その成果は逓減します。

理系学生にとっての企業研究は、あまり時間とエネルギーをかけないで、自分が将来を選ぶ上で大切な要素を絞ることです。そして同時にその企業の求める成果や価値観を理解することができれば、企業選び・企業研究の目的はほぼ満たすことができます。それらは実際の志望動機や自己アピールにも利用でき、効率的な就活につながるでしょう。

増沢隆太(ますざわ・りゅうた)
理系専用就活ガイドブック「理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術」(丸善出版)や、「戦略思考で鍛える「コミュ力(りょく)」」(祥伝社新書) など、著書多数。理系中心に東北大生のキャリア支援を担当。東工大では約10年キャリアとコミュニケーションの講義を担当した他、現在は東京理科大、日大生物資源科学部、秋田美大はじめ全国の大学などで講義やセミナーを行っている。コミュニケーション専門家として、テレビや新聞等でコメンテーターを務める。ロンドン大学大学院現代史学修士課程留学時代は、戦争と戦略の研究を行った。Webサイト「理系のための戦略的就活術」
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