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「できる人」から素直に学べますか? ~折れない心を作るグロウスマインド~

就活教室 女子学生へ(4)

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NIKKEI STYLE

身近にいる、優秀な友だちや同級生を思い浮かべてください。感じがよくて、テストの成績もいい。グループディスカッションでもリーダーシップを発揮する。あなたはその人を見て、どう思いますか――――。考え方によって、就活の結果も変わります。

能力は伸びるのか、生まれつきか

「できる」人を見た時のあなたの感想は、(A)、(B)のどちらに近いですか。

(A)「いろいろな努力をしているんだろうな
(B)「もともと頭がいいんだろうな」

どちらを選ぶかは、人の能力をどうとらえるかという「能力観」によります。(A)を選んだ人は、努力によっていろいろなことができるようになったと考えています。能力は固定のものではなく、伸びていくもの、成長するものという考え方です。

成長につながる「グロウスマインド」

これは、増大的能力観、グロウスマインド(Growth Mind)と言われています。一方、(B)を選んだ人は、能力は生まれつきのものととらえています。これは、能力を変わらないものと考える、固定的能力観、フィクストマインド(Fixed Mind)と呼ばれます。これまでの研究では、グロウスマインドの人の方が、最終的に成果を出しやすいことがわかっています。

2つの考え方は、その人が何を目指すかを左右します。グロウスマインドの人は、何かに取り組むときに、能力を伸ばすことや成長することを目指します。一方、フィクストマインドの人は、まわりから評価されることを目指します。自分の能力は変わらないと考えているため、それをどう評価されるかが一番気になるからです。

立ち止まりがちな「フィクストマインド」

何を目指すかは、その人の行動を変えます。成長を目指す人は、たとえ失敗しても行動をし続けます。失敗からも学び、次はうまくできるようにと工夫します。しかし、まわりから評価されることを目指すフィクストマインド人は、失敗すると行動自体を止めてしまうことが多いのです。失敗はまわりからの悪い評価につながるからです。成功して評価されているうちはいいのですが、失敗するとすっかりやる気をなくしてしまいます。結局、失敗にめげずに行動を続けるグロウスマインドの人が、最終的に成果を出すことになります。

どちらの能力観を持つかは、小さい頃の養育環境なども関係しますが、その他にも、能力が伸びる実例を見たり、説明を聞いたりすることでも変わります。

就活でも、いくつかの能力が必要です。自分に合う企業を見つける判断力、自分の強みをしっかり言葉にできる表現力、質問されたことに的確に答える対応力等です。学生の就職指導をしていて実感するのは、就活期間中に、こうした力はびっくりするほど伸びる、ということです。ほとんど別人のように成長する学生もいます。本当に、能力は伸びるのです。そして、グロウスマインドを持ち、成長を加速させた学生は、やはり納得できる結果を手に入れています。

第1志望に落ちたとき、切り替えられるか

長山さん(仮名、23歳、女性)は昨年、第一志望だった企業からは内定をもらえませんでした。友人の何人かは第一志望にすんなり決まっていたので、正直に言えば焦ったし落ち込んだそうです。しかし、「これで終わりではない、と気持ちを切り替えて、条件を広げて活動をしました」と話してくれました。今まで想定していなかった企業にもOB・OG訪問をしたり、説明会に行ったりしたそうです。「暑い中を歩き回って大変だったんですが、先輩や企業の人の話は勉強になったし、自分が本当は何がしたいかをすごく考えました」ということです。

第一志望の企業からの不採用通知は、ショッキングです。しかし、そこで絶望せずに、「終わりではない」と切り替えられたのは、根底に、「能力は変わる、変えられる」という考え方があるからだと思います。長山さんは、条件を広げるという、「やり方を変える」工夫をし、努力を続けます。先輩や企業のかたの話を聞いて勉強し、自分と向き合うのです。これは、評価を気にし過ぎることなく、自分を成長させようという、増大的能力観(グロウスマインド)に基づいた態度です。長山さんは今、自分が納得した企業に入社し、希望していた経理の仕事をしています。

グロウスマインドは折れない心を育む

グロウスマインドの強みは、心が折れないことです。就活では、次の2つの折れそうな場面で、グロウスマインドを持つようにしましょう。1つ目は、自分の失敗場面です。特に、評価されなかったり、受け入れてもらえなかったときです。女性は人間関係を大切にするため、人からの評価を気にする傾向があります。評価されなかったときにこそ、「能力は変わる、変えられる」「これが成長のチャンス」とつぶやきましょう。

2つ目は、まわりの成功場面です。まわりに、うまくいっている人がいると、つい「あの人と比べて、自分はなんてダメなんだろう」と自分を責め、自滅することになりがちです。そこで、グロウスマインドを思い出してください。「あの人はきっと、いろいろな努力をしたんだろうな」と考えるのです。すると、「何かまねできることはないかな」、「自分もいろいろな努力をしてみよう」など、前向きな気持ちが湧いてきます。

菊入みゆき(きくいり・みゆき)
 明星大学経済学部特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長。生涯発達科学博士。働く人のモチベーションについて専門的な研究を行う。大学ではキャリアや就職支援の講義を担当、企業とのコラボレーションによる講義も実施。JTBコミュニケーションデザインでは企業で働く人への研修やコーチング、経営層へのコンサルティングを行う。著書は「やる気が出なくて仕事が嫌になった時読む本」「職場でモテる社会学」「できる人の口ぐせ」等多数。

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