U22

就活

困ったこと1位は敬語、2位服装、3位は意外な?? 就活教室 インターンシップ(3)

渡辺茂晃 日経HRコンテンツ事業部長・桜美林大学大学院非常勤講師

2018/7/11

インターンシップの選考を通過したら、いよいよ参加に向けた準備です。とは言っても、何を用意して臨んだらいいのでしょうか。今回はインターンシップに向けて事前にやっておいたほうがいいことについて説明します。

質問は用意。でも、ほどほどに

インターンシップ参加が決まれば、プログラム内容に合わせた準備が必要になります。ワンデイの講義形式のものなら大学の授業と変わらないので、筆記用具と就活ノートを持っていけば十分でしょう。ただ、インターン参加が本選考に影響するような企業や「採用担当者に印象を残したい」という目的があるなら、あらかじめ企業情報などを調べ、講義の後に質問する用意をしておくといいでしょう。

質問する際には、以下の点に注意してください。

・講義で説明された内容やホームページを見ればわかるようなことは質問しない
・企業の問題点などを追及するような質問はしない
・一人でいくつも質問しない

特に「一人でいくつも質問しない」は、講義や説明会が終了した後に、採用担当者に直接質問している学生に多く見られます。他に質問したい学生が並んでいるにもかかわらず、質問を続けたり、自己アピールをするような人がいます。採用担当者に印象を残そうと張り切りすぎているのかも知れませんが、他の学生のことも考えてほどほどにしたほうがいいでしょう。状況を把握できない学生と思われる恐れもあります。

グループワークは時事・業界ニュースに

次にグループワークの準備はどうでしょう。グループワークの内容は参加企業の業界や業務に関する内容が多く見られます。ワークの前には講義などによって業界や業務に関する説明を受けるので、専門の知識がなくても対応はできます。ただ、講座で得られる情報は参加者全員が持っている情報です。他の参加者と差をつけるためにも、事前に業界に関する知識をある程度は持っていたほうがいいでしょう。日経新聞などに目を通し、業界での話題などを仕入れてください。

また、インターンシップが採用の一部となりつつある今、グループワークでの言動は評価の対象になっていると考えたほうが無難です。本選考と同様、積極的な姿勢はもちろんですが、協調性、リーダーシップ、他者への気遣い、論理的思考力、プレゼンテーション能力などは評価されていると思ってください。

仕事体験は雑談の練習も

現場の社員との接点が多い仕事体験、見学は、敬語や服装、ビジネスマナーなど多くの準備が必要になります。日経HRがインターンシップに参加した学生に「インターンシップ中に困ったこと」を調べた結果を紹介しましょう。ワンデイの少ない2014年に調査したので、回答者の多くは仕事体験型やグループワーク参加者がほとんどです。

日経HR調べ

困ったこと1位は敬語、2位服装で、3位に雑談が入りました。大学のインターンシップ参加者向けガイダンス等では敬語や服装、身だしなみなどは教えてくれますが、「雑談」の仕方について講座を設けているという話はあまり聞きません。学生の皆さんも「雑談の練習が必要!」と思った人は少ないはずです。

雑談の必要性については、実際に仕事体験型のインターンシップに参加した人だからこそ感じる「困ったこと」なのです。では、具体的にどのような場面で困ったのか、先輩たちのコメントを見てみましょう。

・あまり親しくない人と話をする時、何を話せばいいのか分からなくなってしまうタイプなので、雑談する時に話題を広げることができなかった
・昼休憩のときに話題提供があまりできなかった。また、話を広げられなかった。
・相手が社会人のため、どのように会話をすべきか、雑談をする際にどのような配慮をすべきかなどに困った
・社員の方や内定者との座談会が設けられていたが、ある程度質問するとネタがなくなり、何を話すべきなのかが分からず気まずくなった

このように仕事体験型では移動中や昼食時、仕事の合間などの気まずい沈黙の時間をどう埋めるかに苦労することが多く、雑談をあげる人が多かったようです。

社会人との共通言語は「日経新聞」

では社会人と雑談をするにはどうすればいいのでしょうか。これも先のグループワークのところでもお伝えしましたが、日経新聞が雑談のネタ探しには最適です(日経カレッジカフェだから、というわけではなく)。なぜなら、社会人の情報源は日経新聞が中心だからです。

例えば、インターン先の企業の記事が出ていたら、「今朝の日経新聞に出ていた御社の記事見ました。□□事業に力を入れるんですね」と、同業他社の記事が出ていたら「○○社の△△事業の記事ですが、御社にはどのような影響があるのです?」と質問すれば話題提供になります。その後は社員の方の説明を聞き、わからない点があれば質問をすればいいでしょう。

このような雑談は、天気や趣味などの一般的な雑談とは違い、現場の社員が教えてくれる業界・企業研究になります。ぜひ、インターン先に関連のありそうな記事を見つけて社員の方を相手に「業界・企業・仕事を理解する」といった気持ちで話ができるようにしてください。

こんな場面で困りました

最後に、先輩たちが困った場面を紹介します。

(メール)メールの返信やお礼状などで、テンプレート通りになりすぎないように工夫することが難しかった
(会話)社員さんがフランクに話しかけてくれるのでフランクに会話をしたが、失礼な発言をしていないか不安だった
(化粧)普段化粧をしないので、どの程度まで化粧を濃くすれば良いのか分からなかった(ナチュラルメイクの程度が分からない)
(あいさつ)企業の方と距離がある場合、あいさつの仕方もおじきだけすればよいのかなど、緊張して分からなくなってしまった
(スマホ)スマホの充電をしていいのかどうか、許可を得れば充電していいのか、そもそもダメなのか分からなかった

インターンシップに参加する際には、参加する企業の社員の方々やその顧客に迷惑がかからないように準備をしてから臨むようにしてください。

次回はインターンシップ中にすべきことを説明します。

渡辺茂晃(わたなべ・しげあき) 日経HRコンテンツ事業部長、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科非常勤講師。91年入社。高齢者向け雑誌編集、日本経済新聞社産業部記者を経て98年より就職関連情報誌・書籍の編集に携わり、2005年日経就職ナビ編集長、2015年日経カレッジカフェ副編集長、2018年から現職。著書は『これまでの面接vsコンピテンシー面接』『マンガで完全再現! 面接の完璧対策』『面接の質問「でた順」50』など。

U22 新着記事

ALL CHANNEL