面接「等身大の自分アピール」 志望企業の優先順位を明確に
6月1日の迎え方(就活リポート2019)
就活生の皆さん、いよいよ選考解禁日の6月1日です。すでに第一志望の企業から内定をもらい、今日は「意思確認」のために行くだけという学生がいる一方、内定をキープしながら第一志望の面接を受けるという学生や、まだ内定がないという学生もいると思います。日経カレッジカフェでは5月下旬から始めた連載「6月1日の迎え方」などで各専門家が選考解禁日に向けた心構えを書いています。今回はそうした記事をベースに6月1日の過ごし方をまとめました。
皆さんはすでに何回も面接を受けているはずです。「うまく話せた」と思った面接が通過できなかったり、「これは落ちた」と思った面接で次回の日時の連絡がきたりした経験もあるでしょう。「うまく話せた」と感じるのは面接官のスキルの高さのおかげといいます。専門家は、面接は上手、下手というより「等身大の自分をみせることが大切」と口をそろえます。気負うことなく面接にのぞみ、面接後の感触には一喜一憂しないという心構えがよいようです。
タクシー利用も念頭に
6月1日を迎える就活生は綿密なスケジュールをたてており、面接の予定がびっしり詰まっているはずです。会社から会社への移動時間は十分確保していますか?面接が長引くなど不測の事態もあるので、事前に移動経路を調べるのはもちろん、タクシーの利用も念頭においてください。
志望企業の優先順位をはっきりつけていますか?企業によっては、面接後に次回の面接の予定などを伝えてくるケースがあります。その時間帯にはすでに別の会社の面接が入っている場合もあるでしょう。そうした際に優先順位に沿って調整をすればスムーズに対応できます。また、企業からの電話はいつかかってくるかわかりません。スマートフォンや携帯電話への着信に気をつけてください。非通知設定で電話をかけてくる企業もあります。スマホを事前に十分に充電しておくことはいうまでもありません。
納得できる活動を
一方、企業にとっては内定を出した学生をいかに「囲い込む」かの勝負になります。内定をキープしながら他の企業を受けている学生は、優先順位の高い企業から内定をもらえば優先順位の低い企業の内定を断るからです。企業のなかには、内定を出した学生に就活をやめるよう要請するオワハラや、他社の面接を受けられないようにする拘束する企業もあるかもしれません。そうされた際にどう対応するかを考えておくことも必要です。そのためにも志望企業の優先順位を明確にしておくことが必要になります。
まだ内定を持っていない就活生はあせらず選考にのぞんでください。今年は就活の早期化がさらに進み、周囲にはいくつも内定を持っている学生も多いでしょう。しかし、皆さんの知らない優良な中堅・中小企業を中心に、これから採用を本格化する企業もあります。大手企業でも内定辞退者がでれば、再度採用を始めます。1日以降も十分にチャンスはあります。
6月1日以降は「意思決定」を迫られることが多くあります。ただ、自分でよく考えた結論なら後悔は少ないといいます。就活のゴールは目前です。納得の行く就活ができるよう祈っています。
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