日経HRコンテンツ事業部長・桜美林大学大学院非常勤講師 渡辺茂晃

日経HRコンテンツ事業部長・桜美林大学大学院非常勤講師 渡辺茂晃
2018/3/19

画面に映る自分の表情にも注意

もう一人の受検者、野口佳奈さんはゼミで取り組んだ八王子野菜の販売体験や留学経験を話しました。AI面接体験後の感想は「人との面接はコミュニケーションを取れるのですが、AIは自分が一方的に話すので気疲れしました」と。「『もう少し詳しく』や『なぜそのような行動をしたのか』と深掘りされて、自分の行動の背景をもう少しまとめておく必要性を感じました」と、今後の面接対策にも役立ったようです。

野口佳奈さん

また、女性らしくスマホ画面の右上に映っている自分の顔にも気を配ったといいます。「真剣に回答していると、表情が硬くなるので慌てて笑顔に戻しました」。自分の顔がスマホ画面で見られるために、どんな表情をしているか、画面から外れていないかなど、AI面接独特の注意点もあるようです。

面接を受けた風見さん、野口さんは「人の面接官に比べて自分のことを深く理解しようとしていると感じた」と話し、好意的に受け取っている様子でした。

AI面接官対策は

学生生活で力を入れたことから、その人の行動特性を測るAI面接「SHaiN」。面接を受ける歳の注意点について、タレントアンドアセスメントの山崎俊明代表取締役が教えてくれました。

「面接時間は60~90分ぐらいで、200前後の質問をされます。AI面接官は回答だけでなく表情や仕草なども見ています。過去に寝転んで受けている人や面接中に1リットルのペットボトルをガブ飲みしている人がいました。そのような行動も見られていますので注意してください。また、『具体的に』という質問を繰り返されることがありますが、それは回答がAIの求めている内容ではないということ。AIは忖度しませんので、分からなければ何度も質問します。イラッとしないで丁寧に回答してください。話している時の表情も見ています」

2019年卒業予定者の採用選考では、AI面接官に面接を受ける機会もあるかもしれません。これからは人との面接とは異なる面接対策も必要になるでしょう。

渡辺茂晃(わたなべ・しげあき)
 日経HRコンテンツ事業部長、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科非常勤講師。91年入社。高齢者向け雑誌編集、日本経済新聞社産業部記者を経て98年より就職関連情報誌・書籍の編集に携わり、2005年日経就職ナビ編集長、2015年日経カレッジカフェ副編集長、2018年から現職。著書は『これまでの面接vsコンピテンシー面接』『マンガで完全再現! 面接の完璧対策』『面接の質問「でた順」50』など。

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