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私のリーダー論

多様な人財支えてこそリーダー 経営者たちは変わった 識者に聞く(下) G&Sグローバルアドバイザーズ社長 橘・フクシマ・咲江氏

2018/12/29

「結果を出すために重要なのが、社員にどう動いてもらうか。そのときに重要なのがコミュニケーションです。特に多様な背景の社員と話すときは、『相手がわかってくれない』じゃなくて、『わかってもらう努力が足りない』と考えることです。」

■失敗を他人のせいにする人は伸びない

失敗から学び、勘を磨いてほしい

――ヘッドハンターとしての経験から、経営幹部クラスで転職後に成功する人、失敗する人の傾向はありましたか。

「一番私が懸念するのは、『自分は悪くない』と考える方です。あそこの会社は社長が悪かった、この会社は商品が悪かったと。成功しなかった理由が他人のせいなんですね。リーダーの条件の一つは困難や失敗から、次に同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいかを学べることです。そこで直感が育っていくのに、他人のせいにする人は学びがないから成長しない」

――最近の経営者の悩みはどんなことが多いですか。

「グローバル化と新産業革命による新経済体系(シェアリングエコノミー)台頭の中で、既存の業種を超えて新ビジネスモデルをどうつくるかを悩まれています。昔は物販は店舗を通してでしたが、電子商取引(EC)の拡大によって、そもそも店舗の機能は何なのかと考える。また、人工知能(AI)や、あらゆるものがネットにつながるIoTをどう使いこなしていくか、それに必要な人財をどうするか。それを、技術開発の秒進分歩の速度に追いつくように進めなければなりません」

「同時に顧客のニーズも価値観も急速に変わる。つまり顧客ニーズをご本人より前に感知しなければなりません。それが先見性ですよね。そして、新しいことに挑戦しますが、新規ビジネスの成功率は2割ぐらいといわれています。どの領域でどこまで頑張るのかという判断も、経営者は常にしなければなりません。これも失敗から学びながら、経験を積んで、勘を磨くということに尽きると思いますが、『リーダー論』の経営者の方々は試練を機会と捉え、前向きに挑戦されていると感じました」

橘・フクシマ・咲江
清泉女子大卒、ハーバード大学教育学修士、スタンフォード大学経営学修士(MBA)取得。ベイン&カンパニーを経て、91年、人材ビジネスの米コーン・フェリーの日本法人に入社。12年間本社取締役を兼務。00年、社長就任。10年に現職。経済同友会副代表幹事やソニーや味の素など10社以上の社外取締役を歴任。

(聞き手は安田亜紀代)

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