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ライフスタイルの時代 平成をエルメスが美しくした

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NIKKEI STYLE

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自身の生活に沿ったモノ選びが、あらゆるモードにもまして価値を帯びるようになった平成。エルメスは様々なアイテムを生み、新しい価値を創造してきた。紳士のライフスタイルに寄り添い、美しく彩る名品の数々にフォーカスしながら、あらためてエルメスというメゾンを振り返る。




"コンパクトな生き方にこそ、いっそうの美意識を"

大きな鞄にありったけのギアを詰めて持ち歩くスタイルがもて囃されたり、反動から軽やかなコンビスタイルの鞄が流行したり。振り返れば平成の鞄シーンにも、種々変遷があった。そしてガジェットの小型化が進んだ今、過剰を嫌う価値観の台頭で浮かびあがった鞄トレンドが、最小限の荷物のみを持ち運ぶ、コンパクトなスタイル。1928年生まれのロングセラーを薄マチにした、エルメスの「サック・ア・デペッシュ」ライトは、その最高峰をなす名品である。

魅力は、品行方正でいてお堅くない、直線と曲線が織りなす研ぎ澄まされた造形美にある。薄マチゆえ、現代の軽快かつスマートなスーツの装いにも馴染む。コンパクトな生き方にこそ、いっそうの美意識を――。鞄というよりクラッチ感覚の名作は、我々にそうメッセージを投げかける。

■BRIEF-CASE

不朽の名作を、よりスマートな薄マチに

2017年に登場した、コンパートメント1室の「サック・ア・デペッシュ」ライト。こうも優雅な表情でいて、そもそもはフランスの小学生の鞄に想を得たデザインという逸話も興味深い。素材は端正なシボ革のヴォー・トーゴ。縦29×横37×マチ5cm。 72万5000円(エルメスジャポン)

定番の「サック・ア・デペッシュ」

2室デザインの定番は、かのケネディも愛用した。縦29×横38×マチ10cm。 91万1000円(エルメスジャポン)

"めまぐるしい生活の変化を楽しむ"

技術革新によって、日進月歩で生活が便利になっていった平成。エルメスも、めまぐるしい生活の変化に即した製品を創造するとともに、そこへ普遍のエレガンスを込めてきた。最たるものが2015年秋に登場した「アップルウォッチ エルメス」だろう。意外なコラボも話題を呼んだが、両者には優れたデザインを追求し、モノ作りに妥協しないという共通点がある。美意識と美意識、伝統の職人技と最先端のテクノロジーの融合は、機能をもラグジュアリーに染めた。

■WATCH & TABLET CASE

デジタルツールは極上革でラグジュアリーに

時計:最新バージョンの「アップルウォッチ エルメス」。40mmと44mmケースのモデルが展開され、レザーストラップのみの販売もあり。 左から13万4800円〈40mm〉、4万9800円〈44mm用ストラップ単体〉、13万9800円〈44mm〉、3万9800円〈44mm用ストラップ単体〉。

タブレットケース:ポップアート界の巨匠、デイヴィット・ホックニーの作品にインスピレーションを得た「エンドレスロード」。山脈のレザーが重なる箇所も、卓越の技巧でなだらかに仕上げられる。縦20.5×横28.5×マチ3cm。 33万1000円(以上エルメスジャポン)

"立ち止まる時間の贅沢を堪能する"

エルメスは一方で、アナログツールにも愛情を注ぐ。軽くペン軸に力を加えて回すだけでペン先が自転し、自動で本体へ収まる機構を備えた「ノーチラス」の登場は'14年のこと。その革新的かつモダンな美しさに満ちた筆記具は、変わり続ける世界で、立ち止まる時間の贅沢を教えてくれる。

■PEN & NOTEBOOK

書く行為に喜びをもたらす革新のペンと、上質な紙

ペン:エルメス5代目当主がそのペンを愛用していたことから、パイロットへ製造を依頼。マーク・ニューソンがデザインを手掛けた3者コラボの筆記具「ノーチラス」は、アルミとステンレスからなるモダンな外観の中に、驚きの開閉機構を備える。 赤の万年筆ボディ16万4000円、万年筆筆記体〈ペン先含む中身〉2万5000円、赤のペンケース4万1000円、インクカートリッジ〈6本セット〉1100円、インクケース5万7000円、シルバーのボールペンボディ15万5000円、ボールペン〈中身〉800円。

ノート:なめらかなベラム紙を用いた「グランダッシュ」シリーズ。左上はアエログラム(便せん)で、三つ折りにすると封筒になり、そのままポストへ投函できる。 左から7400円、6500円、4100円(以上エルメスジャポン)

"エルメスがヒントをくれた「個」の時代の個性の見せ方"

「個」の表現の重要性が増して、より高いセンスが問われるようになった平成。エルメスは常に、洒脱に装うためのヒントを示してくれた。たとえば写真左端のタイ。もちろん上質なシルクを用いたタイだが、タータンチェック柄や、大剣裏へあしらわれたピアスの刺繍には"パンク"な薫りも。大人の魅力は、こうしたさりげない遊び心に滲むのだ。丈が短く幅が狭い、巻かずに垂らすのがサマになるマフラーもしかり。

無難ではつまらないし、奇抜では浮いてしまう、そんな難しい舵取りに挑む紳士が選ぶべき鉄板の答えが、ここにある。

■SCARF & TIE

ひと匙のウィットが紳士の魅力を引き立てる

タイ:英国パンクの趣が滲む、その名も「パンク」と、日食や月食を想起させるドットをあしらった「エクリプス」。ともにさりげなさが魅力。 各2万4000円。

スカーフ:多様な巻き方ができる菱形の「ロザンジュ」は、マルタン・マルジェラがエルメスのレディスプレタポルテのデザインを手掛けていた'01年に誕生。写真はプラグコードをチェック柄に見立てたユニークな「アンプラグド」柄の一枚。縦200×横75cm。 9万円。

マフラー:巻かずに垂らすか一巻きするくらいがちょうどいい、幅25×長さ140cmの小ぶりな「コレージュ」。エルメスのカシミア100%、リバーシブルでこの価格はお値打ち。 4万6000円(以上エルメスジャポン)

"ラクさがラグジュアリーとエルメスが言い出した"

昨今一大ジャンルをなす「ラグジュアリースニーカー」だが、これの登場も平成。おそらく、'98年にエルメスが発表したスニーカーが端緒だろう。手仕事が感じられるそのデザインを手掛けたのは、シューズデザイナーのピエール・アルディ氏。彼は'90年にエルメスのメンズ/レディスシューズのクリエイティブ・ディレクターへ就任し、今なおその職務を務める。最新作の1つ、左の「スタジアム」は、ネオプレーンを用いた機能的なモデル。右の「スターター」は、軽やかなメッシュが印象的だ。上質なレザーとのコンビデザインに、独特の気品が滲む。

■SNEAKERS

スニーカーの格を上げる華麗なる異素材コンビ

左:伸縮性に優れるトワル・テクニック素材(ネオプレーン)をアッパーに用い、上質なカーフと組み合わせた「スタジアム」。モダンさが冴える一足だ。 12万7000円。

右:メッシュ地とシェーヴル・ベロア(山羊革スエード)を組み合わせた「スターター」は、さりげなくメゾンの頭文字で主張。 10万5000円(以上エルメスジャポン)

"いつの時代も遊び心がモチベーション"

ネックウェアと並び、エルメスにはジュエリーやアクセサリーにもファンが多い。船のアンカーチェーンに想を得てデザインされたブレスレットの名品、「シェーヌ・ダンクル」が誕生したのは1938年のことだが、昨今、再評価され、目にする機会が増えた。年齢を重ねるごとに、アクセサリーを身に着けることに躊躇するようになる男は多い。しかし、それでも身に着けたいと思わせる何かが、エルメスにはある。察するにその何かとは、気取らぬ純粋な美しさや、そこに込められた遊び心なのだろう。

エルメスのアクセサリーに、宝飾はかくあるべきという押しつけはない。たとえば、写真右のブレスレット「リプレイ」はステンレス製。「シェーヌ・ダンクル」をデフォルメしたデザインで2つのパーツの片方にはPVDコーティングが施されている。モダンで美しく、そしてユニークさに富むクリエイション--男はここに心惹かれ、胸を弾ませるのだ。

■ACCESSORY

エルメスならではのモチーフ使いが冴える

ブレスレット:左は、レディスのアイコニックなエナメルブレスレットのメンズ版「クリックHH」。中央のHを回すと開閉する、モダンな趣のモデルだ。右は名作シェーヌ・ダンクルのコマをアレンジしたデザインの「リプレイ」。インダストリアルな雰囲気に新鮮味が溢れる。 左から8万1000円、8万4000円。

カフリンクス:左は上記リプレイと同様、シェーヌ・ダンクルのコマをモチーフにした「ガーンジー」。右はシェーヌ・ダンクルの留め具がモチーフの「フリビュスティエ」。ともにパラジウムプレーテッドの煌びやかなボディに、控えめなアクセントカラーが品よく映える。 左から6万4000円、6万8000円。

タイピン:馬具製作からスタートしたエルメスの象徴的なモチーフ、クルー・ド・セル(鞍の鋲の意味)をあしらった、シンプルにして華やかな一品。 3万8000円(以上エルメスジャポン)

ブレスレットの傑作「シェーヌ・ダンクル」

最もコマのサイズが大きい、「シェーヌ・ダンクル」TGM。素材はシルバー。 17万5000円(エルメスジャポン)

※表示価格は税抜きです。

撮影/若林武志〈静物〉、彦坂栄治(まきうらオフィス)〈人物〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉、長尾真志〈取材〉、恩田拓治〈取材〉、荒金篤史〈取材〉、手塚 優(BOIL)〈取材〉、村上 健〈取材〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/小曽根広光、伊澤一臣 文/吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、川瀬拓郎 イラスト/綿谷 寛 撮影協力/GOOD MORNING CAFE虎ノ門、EASE

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[MEN'S EX 2019年1月号の記事を再構成]

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