出世ナビ

次世代リーダーの転職学

思わぬ業種にチャンス 仕事のワクワク取り戻す転職 エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

2018/12/28

そこで、Mさんが面白いと感じるのはどんな業種やテーマの企業なのかを探るため、これまで企業の経営支援をしてきた中で、具体的にどんなアドバイスや働きかけをしたのか細かく聞いてみたのです。Mさんは、たくさんの例を挙げてくれました。そして、そのエピソードを語る途中、表情がより真剣になり、言葉に力がこもった場面がありました。

「人材採用の支援には力を入れていました。自分で採用手法を調べて提案しましたし、面接に立ち会うこともありました。優秀な人材の確保って本当に難しいですよね」

「企業規模が大きくなると、経営陣の思いを現場の従業員まで伝えるのは難しいですね。理念を浸透させ、モチベーションを高めるにはどうすればいいかもよく話し合いました」

経営資源の三要素といえば「ヒト・モノ・カネ」ですが、Mさんの興味は、特に「ヒト」に対して向けられていたのです。

そして、私からご提案したのが、人材業界の新興企業です。採用支援サービスで順調に成長し、さらに拡大中。ちょうど「CFOを採用したい」というニーズがあったので紹介したところ、Mさんはすぐに興味を示されました。そして、「人材ソリューションの現場を見られるのは面白そうだ」と、その会社に転職を果たしたのです。「人材ビジネス」はそれまで考えてもみなかったというMさんですが、自分の好奇心を強く刺激する業界だと気付かれたようです。

幅広い業務を経験してきた中で、「これに取り組んでいるときは夢中になれていた」という場面は誰にでもあるはずです。それを思い返し、自分の興味の対象にフォーカスしてみてください。

■ポイント2 過去の経験でワクワクした場面を思い出す

学生時代の思い出話からウエディングプロデュース会社へ転職。写真はイメージ=PIXTA

「自分が何をやりたいのかわからない」

こんな転職相談は、若い人に限ったことではありません。社会経験をある程度積んだ方々からも聞こえてきます。「一つの業界で長く働いてきたけれど、本当にやりたいことはこれだったんだろうか」と疑問を抱くケースもあれば、仕事上でさまざまな業種との接点を持ってきたために転職先候補を絞れないケースも見られます。

人材業界で営業部長を務めていたFさん(40代男性)もまた、転職を考え始めた時点で、次の仕事を探すための「キーワード」がありませんでした。

これまで人材サービスを提供する中で担当してきた顧客の業種は多種多様。各業界の魅力的な部分も大変な部分もわかっているだけに、候補先を絞れなかったのです。「自分にはどんな業界が合っているんだろう?」と模索していました。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL