無料で楽しむ「平成最後のカウントダウン」12選

NIKKEIプラス1

西1位 道後温泉
(松山市) 640ポイント
音風景「刻太鼓」 日本の風情感じる

国の重要文化財でもある温泉街のシンボル、道後温泉本館をライトアップする。午後11時20分からの「おやじダンサーズ」のショーで幕開け。本館をスモークで包むパフォーマンスや、日本の音風景100選に選ばれた本館最上階の「刻(とき)太鼓」の音色が雰囲気を盛り上げる。「荘厳なたたずまいの本館に日本の風情を感じながら年越しを迎えられる」(野々松秀和さん)

本館の入浴は有料(入館は午後10時半まで)だ。「浴衣に身を包みながら食す名物の坊ちゃん団子は格別。赤いギヤマンガラスをはめた屋上の障子がエキゾチック」(水津陽子さん)。年が明けるとミカンやお汁粉などが無料で振る舞われる。

本館は2019年1月から保存工事に入る。「この機会にぜひ味わっておきたい」(山本哲也さん)。写真は映画監督の蜷川実花さんが手がけた2015年のライトアップ。

(1)伊予鉄道後温泉駅(2)無(3)電話089・943・8342(道後温泉旅館協同組合)

西2位 門司港レトロ
(北九州市) 580ポイント
花火とともに響く汽笛音

1889(明治22)年に開港した門司港には、昭和初期までに建てられた趣のある建造物が今も残り、現在は門司港レトロ地区として観光客を集める。大みそかには名物の「バナナのたたき売り」やバンド演奏で盛り上がる。年越しが近づくとイルミネーションを消し、「蛍の光」の演奏と合唱で厳かに新年を迎える。年明けの花火と同時に停泊中の船舶が一斉に汽笛を鳴らす光景は圧巻だ。

19年3月まで修復工事中の重要文化財、門司港駅は、11月に1階部分が創建時の姿に復元された。「産業遺構と港が相まって、水面に映えるイルミネーションも最高にきれい」(森岡順子さん)。「対岸の山口県下関市側に渡り、門司港を眺めるのも一興」(水津さん)かもしれない。

(1)JR門司港駅(2)午前0時53分発が最終(3)電話093・321・4151(門司港レトロ総合インフォメーション)

西3位 明石海峡大橋
(兵庫県神戸市・淡路市) 460ポイント
世界最長のつり橋で

世界最長のつり橋で、日の出まで様々な色に変化する「カウントダウンイルミネーション」が楽しめる。「ロマンチックな雰囲気で新年を迎えられる」(浅野さん)。神戸淡路鳴門自動車道の淡路SA(上り)に設置された「ハートライトゲート」からの眺めが人気。JR舞子駅から徒歩圏の舞子海岸からも鑑賞できる。新年を迎えると周辺の船が一斉に汽笛を鳴らすことも。

(1)JR神戸線舞子駅(2)有(3)電話078・291・1033(本州四国連絡高速道路お客さま窓口)

西4位 べっぷ屋台村
(大分県別府市) 380ポイント
海超しの夜景 大人な空間

旅館街に近い北浜公園に地元の飲食店の屋台が並ぶ。「おいしい食べ物とお酒を味わいながら、のんびりと大人なカウントダウン」(野々松さん)。飛び入り参加が可能なカラオケ大会など手作り感もありつつ、プロの歌手やダンサーによるショーもある。公園前には別府湾が広がり、年明けと同時に上がる花火は壮観。海越しに大分市内の夜景も楽しめる。

(1)JR別府駅(2)無(3)電話080・3943・4355(べっぷ屋台村実行委員会)

西5位 ベイサイドプレイス博多
(福岡市) 370ポイント
白熱 パフォーマンスバトル

「多彩なプログラムで盛り上がる『お祭り』カウントダウン」(浅野さん)。目玉は屋外ステージで無料で観覧できる「カウントダウンバトル」。アイドルやアーティスト、プロレスやお笑いなどのパフォーマンスが対決形式で行われる。新年を花火とゴム風船で祝った後は「天神などの繁華街も近く、朝まで時間を過ごすにも事欠かない」(山本さん)。

(1)福岡市地下鉄呉服町駅(2)有(3)電話092・281・7701(ベイサイドプレイス博多)

西6位 和歌山マリーナシティ
(和歌山市) 340ポイント
音楽に合わせ 花火華やか

音楽に合わせ、特殊効果を加えた華やかな花火が夜空を彩る。「打ち上げ場所の近くまで行けるので迫力抜群。周辺には温泉や市場もあるのでイベント以外でも楽しめる」(横倉さん)。特設ステージでは地元出身のミュージシャンらが年またぎのライブ。「関西ではUSJと並ぶ人気のカウントダウンイベント」(浅野さん)。車での来場が現実的。

(1)JR海南駅(2)無(3)電話0570・064・358(和歌山マリーナシティ)

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設名もしくはイベント名(所在地)。(1)鉄道の最寄り駅(2)最寄り駅の終夜運転の有無(3)問い合わせ先。写真は東日本3位海上自衛隊、同6位青森市、その他は主催者側提供。

調査の方法 専門家の協力で「交通費以外は無料で楽しめるカウントダウンイベント」を東西それぞれ11ずつリストアップ。専門家に「イベントの魅力」「景観や周辺施設も楽しめる」「アクセスのしやすさ」などを基準に順位を付けてもらい、集計した。

今週の専門家 ▽青木之(クラブツーリズム)▽浅野祐介(ウォーカープラス編集長)▽井門隆夫(高崎経済大学准教授)▽岩田淳(JTB)▽水津陽子(まちづくりコンサルタント)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽野々松秀和(アソビュー)▽森岡順子(日本観光振興協会)▽山本哲也(お祭り評論家)▽横倉和子(日本旅行総研)=敬称略、50音順

[NIKKEIプラス1 2018年12月22日付]

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