寒さが一段と厳しくなる頃、望む日の出に新年の思いを新たにした人もいるのではないでしょうか。今回は神秘的な絶景パワースポットと、冬が旬の温かグルメを茨城県大洗町に訪ねます。
「神が降り立った荒磯」は絶景スポット
茨城県大洗町は、JR上野駅から常磐線特急で水戸駅まで70分、水戸駅からは鹿島臨海鉄道・大洗駅まで約15分。バスなら水戸から約30分です。
フェリーのターミナル港としても有名な大洗ですが、観光スポットもたくさんあります。
まずは屈指のパワースポット「大洗磯前神社」。平安時代前期(856年)に神が降り立ったといわれる地に「神磯の鳥居」があります。海の間近に立つ鳥居はとても神秘的。特にここから昇る日の出を見るためにたくさんの人が訪れる人気の場所です。ここから山側に進めば、海に向かって立つ二の鳥居、その先に拝殿があります。

神磯の鳥居から歩いて3分のところにはもう一つの日の出スポット、旧大洗岬灯台「磯浜灯柱」があります。灯台としては役目を終えた磯浜灯柱ですが、すぐそばの大洗ホテルの屋上から灯柱に毎夜スポットライトを当ててライトアップをしています。
漆黒の空に浮かび上がる白い灯柱、そこに打ち寄せる波がレースのように広がる光景はとても幻想的。大洗ホテルのラウンジやオーシャンビューの客室からも眺めることができます。オーシャンビューバルコニーと半露天風呂を備える客室からは、時間によって移り変わる絶景を眺めて優雅な時間が過ごせます。最上階の9階には展望大浴場もあり、太平洋を一望できます。

大洗の街には、地上60メートルの「大洗マリンタワー」、サメの飼育数が日本一の「アクアワールド茨城県大洗水族館」、めんたいこの老舗かねふくの工場見学ができる「かねふくめんたいパーク大洗」などの見どころが多数あります。おなかがすいたら漁港内にある「かあちゃんの店」へ。漁協直営のこの店では、漁師のお母さんたちが新鮮な魚を使った刺し身や煮魚などの定食をリーズナブルに提供しています。おすすめは大きなかき揚げ2枚と刺し身がセットになった「かあちゃん御膳」、煮魚と刺し身がセットになった「とおちゃん御膳」。ランチの時間などには行列ができる人気店ですので、混雑する時間を避けていくとよいでしょう。