ウンドラーガ テロワール・ハンター・カベルネ・ソーヴィニヨン

・「ウンドラーガ テロワール・ハンター」シリーズ

ウンドラーガも1885年創業の老舗ワイナリー。米国や英国のワイン専門誌から高い評価を得ているワイナリーの一つだ。

テロワール・ハンター・シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨンは、マイポ・ヴァレー地区の中でも標高が700~800メートルと高いアルト・マイポと呼ばれる区画のブドウから造られている。この区画はアンデス山脈からの涼しい風がブドウの成熟に好影響を与え、ワインはチリの赤ワインらしく果実味にあふれているが、同時に酸味やミネラル、ここちよいタンニンを感じる。酸味やタンニンで口の中がリフレッシュされるため、飲み飽きず、料理と合わせるにもぴったりだ。

マルケス・デ・カーサ・コンチチャ・カルメネール

・「マルケス・デ・カーサ・コンチャ」シリーズ

多くのワイナリーを傘下に持ち、安旨ワインから超高級ワインまでそろえるチリ最大のワインメーカー、コンチャ・イ・トロは、比較的手ごろな高級ワインも数多く手掛けているが、その中の一つがこのシリーズ。世界的なワイン評論家のジャンシス・ロビンソン氏も、このシリーズの中のワインに高い評価を与えている。

日本では数種類のブドウ品種が売られているが、その中のカルメネールはチリ独特の赤ワイン用品種。ボルドーの主要品種の一つメルローに似たやわらかなタンニンとふくよかなボディーが特徴で、安旨ワインでは味わえないワインだ。

(猪瀬聖 ライター)

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