リーダーが語る 仕事の装い

私がスーツを着る理由 「できる人」にみせる戦闘服 タニタ社長 谷田千里氏(下)

2019/1/2

営業系上司にスーツと靴、事務系の上司には時計や手帳、筆記具を学んだ

「腕時計はあまり好きではないのですが、上司の教えに従い、かつて1本購入したことがあります。ブランド名は忘れましたが、数十万円はしたと思います。結局、嫌で外してしまい今に至ってます」

「筆記具は長らくモンブランを愛用しています。落としてなくしても、同じものを買い続けています。一方、手帳は社長になってから日本能率協会のものを使っています。大判で片方がメモ欄になっているタイプです。手帳に書き込んだメモが何かあった際の自分の行動記録や証拠にもなりうる、と上司に教えられたのを覚えています」

愛用のペンと手帳

――スラリとした体形ですが、体形維持のために何か心がけていることはありますか

「一日8000歩以上歩くのを日課にして、移動はなるべく公共交通機関を利用するようにしています。サムソナイトのキャスター付きバッグにパソコンや商品カタログ類を詰め、ゴロゴロ引いて営業先を訪ねることもしばしばです。体重が重くなってきたな、と感じる時は、食事量を少し減らし、いつもより動くことで解消に努めます。もっとも、太ってきたなと思うと、仕事がまた忙しくなり、体重が戻る。うまくできてますよね」

サムソナイトのキャスター付きバッグ。パソコンや資料を詰めて営業に出かけることもしばしば

■スーツは一種のごまかし

――最後に谷田社長にとってファッションとは何でしょう。

「ビジネスに必要な戦闘服だと思っています。オフの時はカジュアルな服やジーンズなどを着て過ごしています。頭をビジネスモードに切り替える上で必要なのが、私にとってはスーツなのです」

「いつもジーンズにセーターというラフなスタイルの経営トップを知っています。正直、格好いいなと思っていますが、自分がそんな格好をしたら周囲からは総スカンを食らうのではないかと思います。年中スーツ姿でいるのは、そんな自分の自信の無さの表れでもあるのでしょう。びしっとした格好だと、周囲は『この人、できそう』と思いがち。そんな一種のごまかしでもあるのです」

(聞き手は堀威彦)

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