リーダーが語る 仕事の装い

私がスーツを着る理由 「できる人」にみせる戦闘服 タニタ社長 谷田千里氏(下)

2019/1/2

タニタ社長 谷田千里氏

健康総合企業タニタ(東京・板橋)の3代目社長、谷田千里氏は同社に入社する前、経営コンサル会社に勤務したり、調理師免許や教員免許も持っていたりする異色の経歴の持ち主でもある。装いに本格的に気を配るようになったのは社長に就任してからというが、今では「ファッションはビジネスに必要な戦闘服」と位置づける。前回に続き、谷田社長に聞いた。




――以前は全くといっていいほど服装に興味がなかったとか。

「6人家族の中で育ち、きょうだいは4人。私は次男なので、服は兄のお古が大半でした。クレーンゲームでとったTシャツでも好んで着るほど服には無頓着に過ごしてきました」

「小中高と立教学院で学びその後、調理師専門学校や家庭科の教員免許を取得するため佐賀県内の短期大学、さらに佐賀大学理工学部に進学しました。そのまま立教大に進まなかったのはもともと料理が好きだったことや親離れしたかったことなどが理由です。大学卒業後、勤務したコンサルティング会社でセルフプロデュース術を学んだ気がします」

■ファッションは上司に学んだ

――具体的にはどのようなことですか。

「配属された部署の営業系と事務系の2人の上司がその指南役でした。営業系上司にはスーツと靴に関し、事務系の上司には時計や手帳、筆記具といった小物回りに関して学びました。『営業先ではまず服装と足元をチェックされる。だから、ぴしっとしておけ』と指導されたのです」

「ひも靴は実はあまり好きではありません。接待の場で靴ひもを結んだり、ほどいたりしている間は、お客さまを待たせてしまうし、会話すらできず、ビジネスに支障をきたします。持っている靴はもっぱらひもなしタイプで、今はフェラガモが気に入ってます」

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