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医療・介護費が高額に… 合算制度で負担が大幅減も 時効は2年

2018/12/23

写真はイメージ=PIXTA

会社から帰った良男が夕食の席で「同僚がね、お父さんが病気、お母さんは介護状態で、費用が大変だってこぼしてたよ」と話し始めました。幸子が「医療と介護の費用の合計の負担額を減らせる仕組みがあるわよ」と答えると、良男が身を乗り出しました。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中)  筧恵(かけい・めぐみ、25) 

筧良男 どんな仕組みだい? 本当に困ってるようだから、教えてあげたいんだ。

筧幸子 「高額医療・介護合算制度」って呼ばれているの。ただ、ちょっとややこしくて、この制度を理解するには、まず医療費と介護費それぞれで、最終的な自己負担上限額が決まっているのを知ることが必要になるわ。

筧恵 自己負担の上限額って3割じゃないの?

幸子 それは病院の窓口で患者がひとまず払う窓口負担の割合よ。若い人は3割で、70~74歳の一般的な所得だと2割、75歳以上の一般的な所得なら1割ね。ただ、それとは別に医療費なら「高額療養費制度」という仕組みがあって、年齢や所得に応じて最終的な自己負担上限額が決まっているの。

良男 例えば?

幸子 70歳以上で一般的な所得だと、外来や入院で医療費がかかったときに高額療養費制度で決まっている自己負担上限額は、世帯単位で月に5万7600円。例えば70~74歳の一般的な所得の人が、がんで入院、手術して100万円かかっても、高額療養費制度を使えば窓口負担の20万円ではなく5万7600円で済むわ。しかも、病気が長期間になって過去12カ月以内に3回以上世帯で合算した高額療養費制度の支給を受ければ、4回目の月からは「多数回該当」という仕組みで月に4万4400円にさらに下がるの。

 どこで手続きするの?

幸子 自分の加入している公的医療保険の窓口よ。健康保険組合や協会けんぽならその窓口、国民健康保険なら市区町村ね。制度を知らなかったりして申請しないと、2年で時効になるから気を付けないとね。

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