中国地下住居・アイスマン…ナショジオニュース10選
今年も残すところ、あと3日となりました。2018年後半の人気動画10本に続いて、後編では読者の皆さんによく読まれたナショジオ・ニュースのベスト10を発表しましょう。
【1位】今も100万人居住 中国、地下核シェルターの実像
1960年代後半から70年代、冷戦下の中国では、核兵器が使用される事態に備えて、核シェルター付きのアパートが都市部の地下に建設されました。シェルター付きアパートは、80年代に初めに役割を終えました。しかし、その後も残り、今では地方から都市部に出てきた人々の生活の場として、100万人以上が暮らしています。地上の世界とはずいぶんと違う異空間に、写真家が潜入して撮影しました。
【記事「今も100万人居住 中国、地下核シェルターの実像」を読む】
【2位】5300年前の「アイスマン」 最後の晩餐がついに判明
第2位となったのは、今から5300年前にアルプスで命を落としてミイラとなった、通称「アイスマン」です。発見されたのは1991年ですが、彼がどういう最期を遂げたのかは、その後、いくつも説がありました。今回、最新技術でアイスマンの胃の内容物を分析した結果、死の前の食事が明らかになりました。人に追われて山に入ったという説がありましたが、内容物を見ると、どうやら予め食事を準備して山を登ったようなのです。古代の一人の物語に高い関心が集まりました。
【記事「5300年前の「アイスマン」 最後の晩餐がついに判明」を読む】
【3位】両親はネアンデルタール人とデニソワ人 交雑の初証拠
第3位も古代の人の物語です。といっても、私たちホモ・サピエンス(ヒト)とは違うネアンデルタール人とデニソワ人のお話です。一時期、ヒトは複数の種が同時に地球上に存在し、異種間の交雑があった可能性は、現在の私たちの遺伝子からもわかっています。2018年8月に発表された発見では、ネアンデルタール人とデニソワ人という異なる種同士から生まれた少女が初めて見つかりました。分析に使われた少女の骨片は、長い間、動物の骨の破片と一緒に置かれていました。どうして、大発見につながったのかは、ぜひ記事で確認してみてください。
【記事「両親はネアンデルタール人とデニソワ人 交雑の初証拠」を読む】
【4位】インドに残る違法な児童婚 貧困が招く悪習の連鎖
インドでは、今でも幼い少女が嫁がされる「児童婚」の風習が残る地域があります。もちろん、現在のインドの法律でも違法で、数は減っています。それでも児童婚が後を絶たない背景の一つが貧困問題です。社会の歪の犠牲になる幼い少女が今もいるという現実に胸を締め付けられます。
【記事「インドに残る違法な児童婚 貧困が招く悪習の連鎖」を読む】
【5位】奇跡のサメ写真撮影秘話 すごすぎてネットに偽物氾濫
カヤックを追う巨大なホホジロザメの写真。この1枚はフィルムで撮られたもので、デジタル合成でも二重露光でもありません。決定的瞬間をとらえた写真は話題となり、その後、水が関係する事件や災害のたびに、意図的に合成されたサメの写真がネット上で拡散するようになりました。記事では、写真家自らが撮影時の様子を語り、また貴重なスライドフィルムも見せてくれています。
【記事「奇跡のサメ写真撮影秘話 すごすぎてネットに偽物氾濫」を読む】
第6位以下の記事も、ナショジオならではの写真記事が続きます。たとえば、6位は、かわいいパンダだらけの写真だけでなく、パンダに扮して撮影した写真家の姿までご紹介。9位の写真は動物たちの奇跡の瞬間が笑いを誘います。地球の驚きをお届けするナショジオの記事を年末もお楽しみいただき、どうぞ良いお年をお迎えください。
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。