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腰痛・禁煙…社員目線の対策で改善 DeNAの健康経営 DeNAの平井孝幸CHO室長代理に聞く

2018/12/24

DeNAの平井孝幸CHO室長代理

近年、多くの企業が注目する健康経営。ただ、トップダウンで進めすぎると、社員には「よいパフォーマンスを発揮するために健康でいなさい」と勤め先に強いられていると受け取られかねない。ディー・エヌ・エー(DeNA)は一人の社員の気づきから専門部署を立ち上げ、「ボトムアップ型」で成果をあげている。様々な施策を主導する平井孝幸CHO(最高健康責任者)室長代理に、取り組みの経緯や活動内容を聞いた。

■きっかけは「同僚の歩き方」

――そもそも「健康経営」を進め始めたきっかけは。

「人事部に所属していた2015年のことです。日頃、同僚の姿勢や歩き方がとても気になっていたんですね。首が前に出ていたり、猫背になっていたり。当社のようなIT(情報技術)企業は、外回りの多い営業職などが中心の業種に比べ、机やパソコンに何時間も集中して向かわなければならない。深刻な肩こりや腰痛につながりかねないと感じていました」

「当初は『健康経営』という言葉自体、知りませんでした。ただ、高校時代にプロゴルファーを目指していたこともあり、自分のパフォーマンスを最大限発揮するためには、メンタルや食生活、睡眠などの管理がとても大切であることを経験として知っていた。そこで、自分の持っている知識を周囲にシェアできないかと考えました」

――具体的に、何をしたのですか。

「まず、以前アスリートに教わったものを参考にして、ゴムチューブで矯正器具を手作り。同僚数人に配ってみました。チューブで肩甲骨を引き寄せることで、筋肉がほぐれます。これがとても好評で、最終的には30人ほどにまで利用者が広がりました」

――みんな黙っていたけれど、「自分の健康をどうにかしたい」と考えていたのですね。

「症状を改善したくても、どうすればいいのか分からない。かといって、病院に行くほどでもない。何となくそのままにしていたのだと思います」

「ちょうどその頃、雑誌でたまたま『健康経営』という考え方を知りました。社員の生産性を向上するため、健康をサポートする。まさに私がやりたいと思っていたことでした。そこで、企画書をまとめて経営層に提案。CHO室が設立されたのが16年1月です。CHOには会長の南場(智子氏)が就きました。これが弊社の健康経営のスタートです」

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