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就活・卒論、やる気満々でなくても大丈夫 大事なのは2番目 やる気スイッチを入れよう(36)

明星大学特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長 菊入みゆき

2018/6/12

6月も中旬となりました。「就活が中だるみして、やる気が出ない」という人もいるのではないでしょうか。研究によれば、やる気には4つのレベルがあります。そして実は、将来に最も大きな影響を及ぼすのは、上から2番目のやる気です。自分のやる気レベルを知り、最も効果的な方法でやる気をアップさせましょう。

やる気の4段階

心理学では、やる気は、自分の心の内側から湧き上がる方が望ましいとされています。その方が、やる気自体が高く、継続し、しかも結果につながるというのです。内側から湧き上がる程度によって、やる気は4段階に分かれます。あなたのやる気は、今どの段階にあるでしょう。就活、卒論、部活など、一番気になること1つに焦点を当てて、考えてみましょう。

最低レベルのやる気は、「イヤイヤ」のやる気です。叱られるから、規則だから、みんながやっているから、という外からの刺激で、しかたなくやる。これをレベル1とします。

レベル2は、「人と比べる」やる気。友だちに負けたくないから、バカにされたくないから、みじめになりたくないから、というやる気です。

レベル3は、「意味を認める」やる気です。夢を実現したいから、希望する仕事に就きたいから、自分のためになるから、と意味を見出してやる気になるのです。

最も高いレベル4は、「心から楽しい」やる気です。おもしろいから、やっていると楽しいからと、内側から湧き上がるやる気で行動します。

あなたは、どのレベルのやる気を持っているでしょうか。

上から2番目が大事

レベルが上になるほど、やる気が高く、成果が出ます。確かに、レベル4の「心から楽しい」やる気であれば、言われなくてもどんどんやり、高い成果を生むでしょう。

しかし、就活や卒論、授業などに対して、レベル4のやる気を持つのは、むずかしいと思いませんか。もちろん、たまにはそういうこともあります。就活で、非常に面白い企業説明を聞いたとか、卒論を書くうちに夢中になって時間を忘れたなどです。でも、いつもではありませんよね。

実は、将来のことを考えると、レベル4よりも、レベル3のやる気のほうが効果的であるという研究結果も発表されています。「心から楽しい」やる気は、その時点では高い成果を生むのですが、過剰にやってしまったり、将来の目的には関係のない方向に進むこともあるからです。

就活や卒論に夢中になれない、楽しめない、と感じたとしても、そこであきらめず、冷静に「意味を認める」やる気を維持することで、将来に結果を残すことができます。

「イヤイヤ」でも、やっているのはえらい

「イヤイヤ」でも「人と比べる」でも、とにかくやっているのです。「よくがんばっている」と自分をほめましょう。

このレベルのやる気は、精神的には辛く、ストレスがかかりがちであることがわかっています。ですから、がんばっている自分を認め、できるだけポジティブな感情を持つことが大切です。

レベル差を決めている要素の1つは「自己決定感」、「自分で決めている」という感覚です。自分のがんばりを認める際にも、「自分の意志で、これだけがんばることができた」と、自己決定の部分に注目すると、やる気のレベルが上がります。

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