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生き方

「笑顔」効果で人間関係はよくなる やる気スイッチを入れよう(32)

明星大学特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長 菊入みゆき

2017/11/13

さわやかな季節になりました。出かけたり、人と出会ったりする機会が増える時期です。内定先のイベントに参加したり、大学祭で発表をしたり、秋の旅行や日帰りのツアーに出かける人も多いでしょう。

そんな日々を快適に過ごし、出会った人たちと実り多い関係を作るために、「笑顔」が想像以上の効果を発揮します。

楽しいから笑う? 笑うから楽しくなる?

笑顔は、人のためならず。実は、笑顔は自分のためになります。笑顔になっているその人にとって、様々な効果があるものなのです。

皆さんは、楽しいから笑う、と考えているでしょう。逆に、笑うから楽しくなる、ということもあるのです。ある実験では、笑った顔でコミックを読むと、そうでない場合よりも、面白いと感じる度合いが高いことがわかりました。

この実験では、笑った顔を「ペン・テクニック」と呼ばれる方法で、人為的に作っています。一本のペンを横にして、唇にあたらないように前歯で噛むのです。すると、自然に笑った顔になります。笑おうとしたわけではなく、単純に顔の筋肉を動かして笑う形を作っただけで、面白さを強く感じるようになったのです。

笑顔(右の写真)になると、自分の気持ちも明るくなる

まさに、笑うから楽しくなる、ということです。普段の生活の中でも、笑顔でいることが、面白さや楽しさを強く感じることにつながります。

さらに笑うことは、副交感神経を優位にし、心と体の緊張を緩めるリラックス効果があります。初めての人に会うときや、複数の人の前で自己紹介をするとき、にこっと笑顔になることが、緊張を解きほぐします。スムーズに会話ができるようになります。

笑顔でグループディスカッションがうまくいく!?

私は、この笑顔効果を、大学の講義や社員研修でのグループディスカッションに活用しています。ディスカッションの前に、「スマイルチェック」を行うのです。「今、自分ができる最大の笑顔になってください」と呼びかけ、みなで思いっきり笑顔を作ります。そのまま、隣の人と顔を見合わせ、互いのスマイルをチェックするのです。

最初は照れくさかったりもするのですが、目を合わせたとたんに吹き出したり、「おっ、いい笑顔!」「目が笑ってないよ~」などと言い合って場がなごみ、にぎやかな会話が始まります。その後のディスカッションもスムーズに、活発に行えるようになります。

笑顔は、相手に対する受け入れの気持ちや好意を表すサインです。互いに相手の笑顔を見ることで、自分が受け入れられ、好意的に見られていると確認でき、安心して発言したり、話を聞いたりできるのです。

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