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生き方

大学生は不幸!? 幸せになる「コツ」に気付こう やる気スイッチを入れよう(18)

明星大学特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長 菊入みゆき

2016/9/26

皆さん、大学生活は楽しいですか? 今回は、ずばり「幸せ」について考えます。幸せな人は、やる気が高い、その後の学業成績が高い、仕事の業績が良い等の研究結果が出ています。

自分の今の幸せについて、今までと違う目で捉え直してみましょう。

大学生は幸せじゃない?

学食での会話です。

「このスイーツ、超おいしい。幸せ」

「この前、すっごい厳しい先輩にほめられたんだよ。幸せ感じた」

皆さんが日常で幸せを感じるのは、どんな時でしょうか。おいしいものを食べた時、ずっと欲しいと思っていた洋服を格安で買えた時、がんばったことをほめられた時・・・。

夏休み明けの最初の授業で、学生に「今の気分」についてたずねてみました。「100点満点で、今何点ですか?」。すると半数近くが50点代。「雨が降っていて、気分が落ちている」「大学が始まって、だるい」などが理由です。

最近の研究では、年をとるほど幸福感が高まるという結果が多く出されています。若い大学生は、「幸せとは言えない」と感じる場合が多いのかもしれません。

南アジアにある小さな国、ブータン王国では、国民総幸福量=GNH(Gross National Happiness)という概念を、国の発展の目安の1つにしています。物質的な繁栄だけがすべてではない、という考え方に基づいており、発表されたときには大きな話題になりました。 幸せは個人の問題であるだけでなく、国の発展に関わるテーマなのですね。

快楽系の幸せvs成長系の幸せ

幸せには種類がある、という考え方があります。1つは、快楽系の幸せ。気持ちいい、不快でないことで感じる幸せです。「おいしいものを食べる」「欲しいものを手に入れる」、あるいは「講義がみな楽勝で、単位を落とす不安がない」などがこれに当たります。

もう1つは、成長系の幸せ。何かができるようになったと感じたり、誰かの役に立っていると思えたり、自分がやっていることに意味があると思えるという感覚です。

先のパラリンピックで銅メダルを手にした陸上の辻沙絵選手が、「つらい練習も乗り越えて、やっとつかんだものなのですごくうれしいです」とコメントしました。成長系のシアワセは、このように後になって、しかし非常に大きく深いものとなってやってくることもあります。

幸せを見逃しているかもしれない

「お金がなくて欲しいものが買えない」「バイトが大変」「レポート課題が4つも出た」などは、快楽の幸せ度が下がるケースです。

しかし、実は成長系の幸せがあり、本人がそれに気づいていないだけかもしれません。お金がないけれど、持っているものを工夫して生活することで、「私って節約上手かも」と小さな自信を持てたり、きついバイトを休まずに続けることで、継続する力やコミュニケーション力が身につき、それが普段の生活や就活に活かせて、達成感を感じたりします。

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