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「疲れている」と気付いたら

やる気スイッチを入れよう(14)

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就活や勉強に必要なやる気。しかし、それだけではありません。これから仕事を始めたり、家庭を持ったりという長い人生で、「やる気」とも長い付き合いをすることになります。やる気との付き合い方を考えます。

「やる気とか考えたことないです」

仕事や勉強、部活に、一所懸命取り組んでいる人から、「いやあ、やる気とか考えたことないです」というコメントを聞くことがあります。彼らは、やる気のことを考えなくてすむほど、やる気が高いのです。いわばやる気と一心同体ですから、自分のやる気の高さが認識できないし、する必要もない。

「やる気」と恋愛するケース

この状態は、うまくいっている恋愛に似ています。「会っていると楽しい。時間を忘れて夢中になる」という気持ちです。しかし、恋愛は常にうまくいくわけではありません。気持ちのすれ違いから、「なんで相手のために、こんなに時間を割かなくちゃいけないんだろう」と考えることもあります。

やる気も同じ。やる気のことを考えなくてすむほど突っ走っている時もあるけれど、ふと我に返って、「なんだか疲れたな」とトーンダウンしたり、「なんでこんなに一所懸命になってるんだ?」と疑問が湧くこともあります。やる気と一体化していた状態から、やる気から離れ、距離ができる瞬間です。

「やる気」と友達づきあいをする

就活が何か月かに及んだり、部活を何年か続けたり、会社に入って仕事を何十年もしたりする時には、「やる気」と長く、うまく付き合っていくことが必要になります。恋愛のように夢中になったり、別れて二度と会わないという付き合い方ではなく、いい友達づきあいをすることが必要になるのです。

4年生の渡辺さん(仮名)は、エントリーシートを何枚も提出し、10社以上の面接を受けるなど、精力的に就活をし、1社から内定をもらうことができました。ただ、第1志望の企業は別にあり、引き続き就活は続けたいとのこと。ところが、その翌週会って話を聞くと、「今週は就活してないです。いろいろ忙しくて」と言います。さらに数日後、「どう?」と聞くと、「バイトとか家のこととかで、ちょっとバタバタしてて」という返事。活動がまったく止まってしまったようです。「じゃあ、内定した会社に就職するの?」と聞くと、「いや、そう決めたわけではないです」と言います。 

自分の「やる気」に刺激を与える

渡辺さんが、活発に就活をしていた時に、どのようなことがあったのかを聞いてみました。「友達もガーッとやっていたんで、自分もいっしょに勢いがついて」「大学のキャリアセンターでいろいろ情報もらえたんで、あ、そうかって感じで動けて」ということです。友達の存在や情報の入手が渡辺さんのやる気に刺激を与えていたのでしょう。

就活をがんばっていそうな友達に連絡を取ること、キャリアセンターにもう一度相談に行くことをアドバイスしました。渡辺さんは、その日キャリアセンターに行ったそうです。すると、対応してくれたカウンセラーが、渡辺さんの第一志望の会社に昨年採用された人の対応もしていたということで、詳しい話を聞くことができました。やる気にスイッチが入り、再び就活を開始しました。

「やる気」が下がったことを認める

渡辺さんのケースでは、やる気が休止状態に入ってしまい、そこから抜け出せなくなっていました。就活はタイミングを逃すと結果が出ないので、とにかく動く必要があります。

こういうときはまず、「やる気」の状態について、自覚しましょう。忙しさを言い訳にしていましたが、「やる気」がある時には、忙しくてもなんとか時間を作っていたのです。ごまかさずに、「自分のやる気は今、下がっている」としっかり認識しましょう。その上で、ではどうすれば「やる気」を目覚めさせられるかを考えます。

迷子の「やる気」に道を教える

渡辺さんの場合、何をしたらいいかわからない、という、やる気の迷子状態が見受けられました。第一志望の企業へのアプローチも、現実的にどうすればいいかが見えていませんでした。

キャリアセンターでは、実際の企業の情報をもらえたり、先輩の話から、まず何をすべきかを教えてもらえます。迷子のやる気に、道が示されるということです。

自分の動きが止まったな、と思ったら、どうすればいいかを教えてくれるところに助けを求めることが必要です。

居眠り中の「やる気」を揺り起こす

安心感やマンネリ感から、「やる気」が居眠り状態になることもあります。これを揺り起こすためには、目覚まし時計が必要です。フル活動中の友達に会ったり、第一志望の企業に内定をもらった人の話を聞いたりすると、「自分もやらないとヤバい」と目が覚めます。

「このままずっと、活動休止状態が続いたらどうなるか」を考えてみるのもいいでしょう。ふと気づいた時には、希望する企業の採用活動がすべて締め切られ、納得できない思いで卒業し、就職する。それはいやだ、という危機感で、「やる気」が覚醒します。

小さな一歩で復活する

関係のあるパンフレットを取り出して眺める、とか、エントリーシートを3行だけ書いてみる、等のハードルの低い、小さな一歩を踏み出すことも、突破口になります。「やる気」という友達とけんかの最中だとしたら、「おはよう」という挨拶をしてみるようなものです。最初はぎくしゃくしていても、次第に会話が流れるようになり、いい関係が復活します。

自分の「やる気」を見守り、付き合う

自分の「やる気」にどのような特徴があるかを、今のうちに知っておきましょう。「ライバルがいると燃える」のか、「ご褒美があると動き出す」のか、「楽しい気分が必要」なのか。

そして、「やる気」ががんばっている時も、休止状態の時も、「お、がんばっているな。このまましばらくは行けそうだな」とか、「おや、疲れちゃったかな。じゃあ、少し休んでから、何か話しかけようかな」と、温かく見守り、うまく付き合うという気持ちで対応してみましょう。

「やる気」に振り回されず、いい友達としてうまく付き合えば、大学生活も、そのあとの人生も、結果的に毎日が充実します。

菊入みゆき(きくいり・みゆき)
明星大学経済学部特任教授、JTBモチベーションズ ワーク・モチベーション研究所長。筑波大学の博士課程で、組織におけるモチベーションの伝染について研究中。大学ではキャリアや就職支援の講義を担当、企業とのコラボレーションによる講義も実施。JTBモチベーションズでは企業で働く人への研修やコーチング、経営層へのコンサルティングを行う。著書は「やる気が出なくて仕事が嫌になった時読む本」「職場でモテる社会学」「できる人の口ぐせ」等多数。

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