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高校に「戻った」ビリギャル 気づいた当たり前の大切な事

ビリギャルが今伝えたいこと(5)

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NIKKEI STYLE

新年度が始まって2ヶ月経ちました。みなさんいかがお過ごしですか?新しい環境に慣れるのって最初ちょっと大変ですよね。自分が思っているよりも気を張っていたんだな、とか、自分ってこんな一面あったんだな、とか。そんな自分の中のちっこい変化に気づくのって、環境変わって慣れてきて、フッと一息つける余裕ができた、ちょうど今くらいの時期なんですよね。

私、春って不思議なことが起こりやすい季節だと思っているんです。別れがあって、新しい出会いもあって、想定外のことが起きたりして。泣いたり笑ったり、本当忙しい。後から思い返してみれば、あの出来事は、ここに繋がっていたんだなあとしみじみ思えることが、この時期は起こりやすい気がしています。

今大学生の皆さんも、きっとね、何年も前の春の出来事を思い出して、しみじみする時がくるよ。なんだかおばさんみたいな発言だけど(笑)。でも、本当にそう思います。大学生の時間ってもしかしたら人生で一番キラキラできる時かもしれない。大きなプレッシャーもなく、自由な時間も多くて、だからこそいろんな世界を見てほしい。その時間をどう生きるかで、人生変わっちゃう。だからこうして、みんなに伝えられる場所をいただけていて、とても嬉しいんです。今日は、今私がインターンで来ている札幌の新陽高校でのお話をしようかな。

高校での役職名は「右目」

前回の記事でも書いたんだけど、今、札幌の新陽高校ってところでインターンしてます。役職名はね「校長の右目」。なんのこっちゃわかりませんね(笑)。先生でも生徒でもなく、元スーパー劣等生の私だからこそ見える景色があるんじゃないかって、そういう意味で、右目。「高校で何してるの?」とよく聞かれるんだけど、授業を持っているわけでもなく事務作業がたくさんあるわけでもないので、朝のホームルームとか授業中とか廊下ウロウロして、時間があれば生徒に混じって授業受けたりもするし、個人的な打ち合わせを外部の人と学校の中でやったりもするし、テレビや雑誌の取材を受けたり、いろいろしています。生徒とTシャツ作って、これどうしたらたくさん売れるかな?イベントやってみたらどうかな?とか、ランチ時に生徒の人生相談乗ったり、もう本当、そんな感じで毎日先生や生徒たちと楽しいこと探して過ごしています。

私はこのインターン期間は、学校で働いてるという意識はなくて、勉強させてもらっている期間だと思っています。ここでたくさんインプットして、自分なりにいろいろ考えて、またこの経験をもとにいろんな話を全国の下の世代の学生たちや保護者の皆様にお伝えできることが増えたらいいなと思っています。

さっきね、廊下を歩いていたら3年生のクラスで生物の授業がやっていたので、空いてる席に勝手に座って授業に参加させてもらいました。私は、大学受験科目は文系だったので、理系の科目は高校卒業までほぼ0点に近い点数しか取れなかったくらい苦手。いや、苦手というか、やろうと思ったことがなかったし興味がなかったんですね。でもさっき、ふと面白そうだなと思って50分授業を受けてみたら、めちゃくちゃ面白かったんです。その先生は、生徒の実体験や身の回りの話に置き換えて生徒と会話をしながら授業を進めていて、生物の授業でまさか、ダイエットとかデトックスの話になるとは思っていなくて、私も女子生徒も興味津々。もちろん寝ている生徒は誰もいない。上手だなあ、私もこんな先生だったら生物興味湧いていたかもなあって思いながら、私が高校生の時の生物の先生を思い出しました。私、正直その先生のことあまり好きじゃなくて(笑)、こんな風に、寝ないで授業を聞いたことってまずなかったなあと。

結局は人間力

何が違うんだろう、ってずっと考えてました。話が面白い、とか、クラスの雰囲気、とかいろいろ浮かんだんだけど、結局は先生の人間力なのかな、と思ったんです。「この授業はICT(情報通信技術)とか使ってないし、さやかさん見ててもつまんないですよ」とその先生が笑って最初におっしゃったんだけど、少しだけ聞いて出るつもりが、気付いたら50分、全部聞いちゃった。ICTを活用する、とかアクティブラーニング、とかいろんな言葉をよく聞くようになったけど、結局はそういうことよりも何よりも、この人のことが人として好きだなあと思えば、授業にだって興味がわくし、話聞きたいと思うんですよね。逆に、好きじゃない、興味ないって思ってる人の話を50分黙って聞くのって、普通に考えて結構辛い。

これ、先生に限ったことではないですね。私は大学卒業後、ウエディングプランナーになったんですが、いつも意識していたことは、目の前のお客様を心から大好きになること。それに尽きると思っています。もちろん、いろんな人がいるからね、第一印象で苦手意識を持ちそうになっちゃう人はいます。それでも、その人といろんなお話をしているうちに、絶対尊敬できる面が見えてくる。1個でいい。それだけで、また会いたいって思えるし、私がそう感じれば、相手も私にそう感じてくれる。それにね、もう二度と会いたくないって思っちゃうような悪人みたいな人って私はまだ出会ったことない。出会い運がいいだけかしら笑 少なくとも、仕事していく中で出会う人たちとは、私はそうやって付き合ってきたし、どんな環境でも最高に楽しい人間関係を築けてきた自負があります。

学校の先生と生徒の関係も、結局それと一緒だと、学校の中に入って気付きました。授業以外の時間で、いかに先生が生徒とどんな時間を共有しているか、ちゃんと話を聞いてくれる人なのか、自分たちを見た目だけで判断するような大人じゃないか、そんなことを、生徒たちは見ているんだと思います。そういえば、私もそういう理由で、先生たちを見下して、嫌いになっちゃったんだっけ。でも、今もう一つ思うことは、もっと、私も先生たちのいろんな部分見れたら良かったなあって思うんですね。先生ともっと、いろんな話ができていれば、その先生のことちょっと好きになれて、授業も聞いてみっか、と言う気持ちになって、大嫌いだった理系の科目にも興味が湧いてたかもしれない。いつか、もう一生口も利きたくないと思っていた当時の学校の先生とも、お話してみたいな、って今は思っています。

相手のいいところ見つけよう

だからね、今日伝えたいこと。親子、友人関係、先生生徒、上司部下、同僚同士、ビジネスパートナー、どんな関係においても、結局は、どれだけ信頼関係を築けているか、が全てだということ。めっちゃ当たり前なことなんだけどね、これできる人って意外と少ないんだよね。でも本当に、その組織で過ごす時間をより良いものにできるかは、これにかかってる。まずは自分から先に、相手を好きになる努力をするってこと。「この人苦手だなあ」って思っちゃう人に出会ったら、その人とこそたくさん、どうでもいい話をたくさんしてみて。どうでも良い話を試しにしてみると、意外と可愛い面が見えたり、あちらも心を少しだけ開いてくれて優しくなったり、そんな反応が出てきたりして、自然と信頼関係ってちょっとずつ築けていける。人のいいところ、好きなところを見つけられる天才になれば、人生万事うまくいくと私はずっと信じてる。私は、社会に出てから、ずっとこうしてきて、心の底から嫌いな人っていなくなった。その結果、自分が一番楽で楽しい時間が増えてきた。つまり、人に愛される人生を自分で構築していこうよ、それって幸せになれる一番の近道だよ、って話。それ、さやかちゃんだからできるんだよ、って言われそうだけど、そうかな、私これ誰でもできると思う。ちょっとだけでも、意識してみて欲しいです。

札幌も少しずつ、暖かくなってきました。縁もゆかりもない札幌に、とんでもないご縁を感じて、エイっと飛び込んで生活し始めて一ヶ月。ここでの新しい数々の出会い一つひとつが、私のこれからの人生をより色鮮やかにしてくるものばかりだということを、毎日感じてます。人生って面白いね。今日は、どんなご縁があるかな。楽しみです。

小林さやか(こばやし・さやか) 映画化もされた「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著)の主人公のビリギャル本人。大学卒業後はウエディングプランナーとし活躍。その経験を活かし、2014年に自身の結婚を機にフリーに転身。現在は全国の中高生や親御様向けに講演活動なども行っています。

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