失敗続きでも「やってみっか」 いくつになってもワクワクしたい
ビリギャルが今伝えたいこと(1)
みなさんこんにちは!「ビリギャル」こと、小林さやかです。多くの学生さんが見ているこの日経カレッジカフェにて、連載させていただくことになりました。(初めての連載!やった!!)受験のこと、家族のこと、今現在の生活のこと、仕事のこといろいろ書いていきたいと思います。よろしくお願いします!
ビリギャルってご存知ですか?学年でビリだったギャルが塾経営者の坪田信貴氏と出会い一念発起、偏差値を大幅に上げて慶応大学に現役合格した話の主人公です。ビリギャルはまだ学生と思っている方も多いのですが、実はすでに29歳、もうすぐ三十路というやつです(そう。もう結構いい年です)。大学卒業後はウエディングプランナーになりました。2014年に結婚もしています。どんな人と結婚したのか、なぜその仕事を選んだかはまた今度お話しするとして。今は全国の中学や高校に出張授業をしに行ったり、親御さん向けにお話したりするなどいろいろしています。
初のクラウドファンディングに挑戦
実はね、今私とても大きな挑戦をしています。クラウドファンディングって知っていますか?ネット上でお金を集めて、その資金で新しいことにチャレンジするというもの。なぜこれをやってみたかというと、学生に向けた講演では勉強しなさい!とか、いい大学に行くべき!とかは全然言うつもりはなく、「周りの大人に言われてやるのではなくて、自分で考えて、自分で決める。そしてやる前から諦めないで挑戦するってことをしてほしい!!」と偉そうに言っているわけです。で、帰りの新幹線でいつも思うんです。「私、最近なんかに挑戦したっけか?」と。なんか、受験しただけなのに偉そうだなあ、と。だから、学生のみんなに見える形で何か新しいことに挑戦したかったんです。
もう私いい年だし、いつまでも「ビリギャル」のままじゃいられないなあと。今まで私にいろんなことを教えてくれた全ての方に感謝して、今度は私が、みんなに人生の楽しさを教えていける人になりたいと思ったんです。その第一歩となるのがこのクラウドファンディングであり、「渋谷でママ大学」というイベントなんです。なんでビリギャルがママイベント?と思う人も多いと思うんだけど、それにも一応ちゃんと理由があって、もしよかったらこのクラウドファンディングの記事を読んでみてね。思いをつらつら書いています。
やってみて思った事、わかった事、「死ぬほど」あります。何事もやっぱりやってみなきゃわからないですね。無駄な事なんて一つもない。はっきり言って、成功とはいえないくらい失敗続きです。最初から大成功するわけはないと思っていたけど、思っていた100倍くらい大変でした。みんなに早く、この経験を伝えたいです。社会に出て、何か新しいことに挑戦するって、受験とはまったく違う。私はなんでもまず「やってみっか!」の精神で生きてきました。「今超バカだけど、なんかいける気がする!私慶應行く!」と決めた時もそう。根拠のない自信だけはあって、なんとなく、勢いで挑戦を始めました。みんなに言い回っているうちに後に引けなくなってどんどんのめり込んでいきました。それが、よかったと思っています。
挑戦するってことは勉強するってこと
受験は、結果が不合格でも他人に迷惑はかけません。だけど、今回の私の挑戦は、いろんな人に力を借りて、いろんな人を巻き込んでいるので、「頑張ったけどダメでした」では無責任になります。だから、必死で、頑張っています。やれることは全部やろうって、毎日吐き気するくらい考えています。こんな経験、初めてかもしれない。会社員だった頃は、会社に守ってもらえてリスクもないし、極端な話、責任取らなきゃいけないこともあまりありません。恵まれていたなあと今更ながら感じています。
でもでも、今回の挑戦は、人の心を動かすということの難しさを痛感したと同時に、また新しい出会いにもたくさん恵まれて、何よりめちゃくちゃ勉強になることばかり。大変だけど、私は挑戦するって、やっぱり好きです。
面白い大人でありたい
みんなの周りに、何歳になっても新しいことに挑戦している大人はいますか?生き生きと楽しそうに生きている大人はいますか?私が高校生だった時、周りにそんな大人はいませんでした。大人を見下していました。大人なんてしょーもないと思っていました。だから、未来に期待なんてしていませんでした。でも、坪田先生に高2の夏に出会って、ワクワクしました。こんな面白い大人が存在するんだ!と思いました。
私もそんな大人でありたい。みんなに、あんな風に生きてえなあ!と思ってもらえるような人になりたい。そして、坪田先生のように、誰かの未来のために、一生懸命な人でありたいと思っています。
今回は、「ビリギャルはもう大人になっていて、今なんだか新しい挑戦をしているらしい!」というお話でした。
次回はどんなお話しようかな。また会いましょう!
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