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教養

フェイクニュースと政治家の情報発信 実践デモクラティックラーニング(2)

NPO法人YouthCreate代表 原田謙介

2017/6/19

「若者と政治をつなぐ」NPO法人YouthCreate代表の原田謙介です。自分が非常勤講師を務める岡山大学の授業「実践デモクラティックラーニング」の様子をお伝えするシリーズの第2弾。授業のエッセンスを学生とのやり取りも含めて書かせていただいています。授業の狙いは、「受講生自身が若者と政治をつなぐ担い手となること」と、「岡山を若者参画の進んだ街としていくこと」です。

講師は私と岡山大学地域総合研究センター助教の岩淵泰先生の2人体制です。岡山大学は4ターム制であり4月、5月の第1タームでは「民主主義とメディア」がテーマ。今回はフェイクニュースと政党・政治家のメディア戦略の2つのテーマでお伝えします。まずは、岩淵先生よりフェイクニュースに関しての話から始まりました。

フェイクニュースって知ってる?

岩淵 今日は僕の方からフェイクニュースについて扱いたいと思います。みんなはフェイクニュースって知ってる?

学生 文字通り嘘のことを発信するニュースと称する媒体の事ですかね。,

岩淵 昨年からフェイクニュースが増えている理由を深く探るために、藤代裕之先生の著作から一文を紹介します。

"ニュースの内容に責任を持つメディアと、場所の提供者であり流通を担うプラットフォームの境界があいまいになったことで、偽ニュースは拡大してきた。"

ニュース内容に責任を持つメディアというのは、前回のゲストである新聞社などがそれにあたる。では、プラットフォームってなんだと思う?

学生 Yahoo!とか!?

岩淵 おっ、正解。まさに大手として言えばYahoo!。元々はYahoo!はプラットフォームとして新聞やテレビが提供するニュースを掲載してきた。最近はその境界が少しずつ変化しいていて、自前での記事や個人がプラットフォーム上に独自に記事を書けるようになっている。そうなると世の中に出ている情報に対しての責任も変わっていく。

その後、フェイクニュースを扱ったニュース映像を少し鑑賞。昨年のアメリカ大統領選挙の際に、大統領候補などに関しての様々な「嘘」のニュースが飛び交ったこと。ヨーロッパのとある新聞社がインターネット上に掲載した動画がうその文脈とともに転用されていったことなどが紹介された。

フェイクと真実、どう見分ける?

岩淵 みんな、どう? フェイクニュース怖いなと思った人?

(学生のほとんどが手を挙げる)

学生 信じちゃいそうだし、見分け方がわからない。

岩淵 そうだね。何が正しくて正しくないのか、真実は1つだといっても、それもなかなか難しい社会にいるようだね。ジョージ・オーウェルの「1984」という本を知っている? これは、監視社会や全体主義に警鐘をならしており、主人公は、歴史の改ざんを仕事にしているのだけど、受講生はぜひ一読を。内容は、いつの間にか国の政策だとかプロパガンダに洗脳されてしまうという恐ろしい時代のことを書いた本です。また、大学の先生が言っていることだから必ず正しいというわけでもない。といっても、先生たちは100%ではありえないから、いろんな意見を吟味するために本や新聞をたくさん読む。

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