U22

教養

街を起点とし、民主主義を考え実践する 岡山大学での授業 実践デモクラティックラーニング(1)

NPO法人YouthCreate代表 原田謙介

2017/5/18

私が非常勤講師を務める岡山大学で2017年度の授業が始まった。学生は文系理系が入り混じった1年生から大学院生まで。さらには行政職員である卒業生もいるという多様な人が集う授業だ。

「若者と政治をつなぐ」がコンセプトのNPO法人YouthCreateの代表である自分が、非常勤講師を始めたのは2016年度から。大学関係者のみならず、岡山に関わりのある多くの人の協力を得ながら1年間授業をやり切り、2年目も継続ということになった。

授業を始めた2つの理由

授業を始めた理由は2つ。1つは若者と政治をつなぐための担い手づくりのため。授業のさまざまなコンテンツを通じて、大学生自身が受け身ではなく主体的に政治参画について考え、議論し、行動し、当事者意識を持ち、政治参画に取り組んでいく、という流れを作る。もう1つは、岡山を若者参画の進んだ街としていくため。この授業には大学生以外にも高校生・行政関係者・政治家・地域の方などなどに関わっていただいている。授業の場を基軸として、街全体が政治参画についての意識を高めてもらえればと思っている。

問いと意見を大事にする双方向型の授業

そして、授業の講師は自分以外にもう一人、岡山大学地域総合研究センター助教の岩淵泰先生がいる。世界各国の参加民主主義に詳しく、岡山の街づくりの研究も進めている岩淵さんの知見と、YouthCreateでの様々な実践をしている自分の経験を混ぜ合わせる形の授業となっている。岩淵さん発案の「"実践"デモクラティック"ラーニング"」という、授業の名前にもこの意図を込めている。やや長ったらしい名前になったが、自分も気に入っている。

岡山大学は現在4ターム制となっているため、各タームにつき1つのテーマを設定して今年度は授業を行うことにした。そのテーマは、1:民主主義とメディア 2:民主主義と行政 3:民主主義と教育 4:民主主義と若者である。4ターム目は全体のまとめも兼ねる形で大きなテーマ設定とした。各ターム120分の授業を4回ずつ行う。

初回はオリエンテーションを兼ねた授業。ゼミに近い、10人ほどの少数の授業なので全員に簡単に自己紹介をお願いした。医療政策に関心のある医学部生や、自治体職員志望の大学院生や、なんとなく政治に関心あるから来てみたという1年生など、さまざまな学生が集まってくれた。その他、両教員の自己紹介や、問いと意見を大事にする双方向型の授業であることなどを共有した。

受講生の中には卒業生も

第4の権力としてのメディアの役割

オリエンテーションが終了しての後半部分はさっそく授業。

まずは岩淵さんから、こんな問いが飛んだ。

岩淵 「普段、どのように情報を集めているか?」

学生からはやはり「Yahoo!」「google」といったインターネット検索サイトでのキーワード検索が出てきた。Twitterでのキーワード検索という人も何人かいた。学生からは「リアルタイム」「多くの人の口コミ」「小さな話題も拾える」あたりが利点としてあがった。そして、やはり新聞やテレビのニュースを1番にする人は少ない。

U22 新着記事

ALL CHANNEL