「洋楽」には会話に使える表現が満載!
"英語発信力"強化講座(7)
「また同じ表現を使ってしまった!」「別な言い方はないのかな~」と、思ったことはありませんか?基本的な表現を学び、ある程度自由に会話ができるようになると、覚えた表現だけを使い回しし、進歩のない自分に気付いて嫌になることがあります。そこで本講座では、"英語表現の幅"を広げながら、"英語発信力を強化する学び方"を紹介していきます。第7回目も日常よく使われる"短いけれどもちょっと大人の表現"を学びましょう。
【ミニテスト】
(1)What about you?(あなたはどう?):(3語 )?
(2)How about lunch?(ランチどう?):( 6語 )?
(3)How are things?(調子どう?):( 3語 )?
(4)I like it.(いいね):( 3語 ).
(5)I hate it!(大嫌い!):( 4語 )!
(6)I like both.(どっちも好きです):( 5語 ).
(7)You know what?(あのね):( 3語 )?
(8)You said it!(その通り!):( 5語 )!
(9)Please help yourself.(召し上れ):( 3語 ).
(10)Same to you.(あなたもね):( 4語 ).
【解答・解説】
(1)相手の質問に答えてから、「ところであなたはどう?」と聞き返す時に使う表現で、How about you?とも言います。How about~もWhat about~もほとんど同じ意味で使われますが、会話の切り出しで使われることはありませんので要注意です。
(2)What about lunch? でもOK。フォーマルに誘う時はWould you like to have lunch? と言ってみましょう。私はhave lunchをeat lunchとは言わないと習いましたが、実際は多用されます。言葉は生き物です。様々な表現を自由に使ってみましょう。
(3)How are things? は、How are you?の砕けた言い方で、友達とばったり出会ったときなどに、さらっと使われます。How's it going? とも言います。同僚と一緒にやっているプロジェクトの進行具合を確認するときなどにも、使われます。
(4)何かを気に入った時に、すぐに使える万能表現です。I prefer it.でもOKです。Preferは、通常言外に(~よりもこっちの方が好き)という比較の対象が含まれますが、比較の対象が無くても、単に好きという意味でも使われることがあります。I love it.だと、「大好き!=I like it very much.」という意味になります。
(5)I like it.の正反対が、I hate it.です。I can't stand it.(我慢できないくらい嫌い)と言ってもOK。本当に嫌いな時に、あえて強い表現を使って感情を素直に表現することは決して恥ずかしいことではありません。何を考えているかわからない人と、わかりやすい人......皆さんは、どちらのタイプと付き合いたいですか?
(6)どっちが好きかを聞かれ、どちらとも言えないときに、はっきり言わないといけないからと心ならずもの返事をし、後で「しまった!」ということがありました。どっちも好きな時には、I like both.と言いましょう。I like both of them.でもOK。どっちも嫌いならNeither.の一言か、I don't like either one .と言えばOKです。
(7)何か言いたいときに、相手の関心を引くために発する一言です。You know something? とも言います。返す言葉は、No,What? (ううん。なに?)。私は、最初この表現のニュアンスを、なかなかつかめませんでした。でも、いきなり、Listen!(聞いて!)と言われるよりYou know what?の方が、耳に心地よく響きませんか?
(8)直訳すると、「君はそれを言った!」ですが、「言ったね=その通り!」という意味になります。相手の意見に大賛成という時に使います。You can say that again! も同じ意味でよく使われます。この表現は、私が大学生時代の50年ほど前にNHKのラジオ英会話でも出てきました。今でもしっかりと記憶に残っています。
(9)ホームパーティーなどでよく使われる一言です。Please serve yourself.とかTake whatever you like.とも言います。遠慮して食べ物に手を出さないでいると、嫌いなのでは、まずいのではという思いをさせがちです。一生懸命たくさん食べるのも若者の特権。そう言われたら気持ち良く食べて、I love this!と言ってあげましょう!
(10)Have a nice day.(良い一日を!)などと挨拶されたときに、「あなたもね」と返事する時に使う表現です。You,too!と言ってもいってもいいのですが、Same to you.の方が丁寧です。The same to you.とTheをつけて言ってもOK。Likewise.(同様に)と、一言で返す場合もあります。使ってみて、使い易い表現で返してください。
「洋学」で音の変化に強い耳を作ろう!
前回は「洋画」を使ったトレーニングを紹介しました。今回は、「洋楽」の番です。
1.真似る:好きな歌手が歌う、好きな曲なら楽しく時間を重ねることができます。聞き流すだけでなく聴こえた歌詞を口に出して真似てみましょう。掃除などをしながら歌のサビの場面の歌詞を真似するだけでもOKです。学びの基本は、真似です。
2.Dictation:歌詞を書き取り歌詞カードと比べてみましょう。書き取れなかったところに、知らない単語や弱い音があります。これを重ねると、音の変化(変音化現象)に強くなります。洋楽には、会話に使える表現が満載。会話力強化にもなります!
3.カラオケ:仕上げはカラオケ。カラオケには字幕も出ますので「音で読む」トレーニングもできます。次第にアカペラでも歌えるようになり、歌詞はそのまま会話で使える手持ち表現になります。まずは3曲、ぜひトライを。では、また次回!
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