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600点超えへリスニング強化~カギは速読力

TOEIC超勉強法(6)

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NIKKEI STYLE

前回「TOEIC超勉強法(5) 英語を聴き取るために「音法」に強くなろう!」では、第3の壁「音法の壁」突破法をご紹介しました。今回は、第4の壁「TOEIC600点〈リスニングの壁〉」突破法です。まず、300点台から1年少しで、この600点の壁を突破した、MT君の体験談を紹介します。私が直接指導した学生さんです。

何をやっても続かない僕にもできました!
僕は小さいころから、言い訳ばかりで長続きしない性格でした。英語も嫌いでしたが、たまたま大学で英語の勉強をしているサークルを知りました。就職も考え始めたころで、何のとりえもないまま就活に入ることに不安を感じていましたので、思い切ってサークルに入りました。そしてTOEICを受験したら320点でした。やっぱり今回もダメか、と思ったのですが、仲間や先生に励まされて何とか続けました。
 何をやっても続けられない僕が続けられたのは、学習記録をつけたおかげです。どのくらいやるとどのくらい伸びるかが見えたので、自分を励ますことができました。300点台での私の壁は2つありました。音がつながって聞えて理解できないという「音法」の壁(470点レベル)と、普通のスピードの英語を聞いても早く聞こえて理解できないという「スピード」の壁(600点レベル)の2つです。
 470点の壁は、文字だけの勉強を音中心に変え、聞いて真似たり書き取ったりしているうちに3カ月ほどで突破できました。しかし600点の壁はなかなか突破できません。リスニングの壁は、スピードの壁であることに気付かなかったからです。でも、教えていただいた方法に変えたら1年ほどで640点まで伸びました。
 自分の壁を知り、そのレベルに合ったトレーニング法を、通学時間や授業の合間などの"細切れ時間"をつなぎ合わせて続けた成果が出たのだと思います。

以下、私がMT君にアドバイスした、リスニングの壁突破のポイントです。

「文字の世界」から「音の世界」へ!

TOEIC600点は、文字の世界から音の世界へ、Slowな世界からFastな世界へ、知識としての英語からスキルとしての英語の世界への端境期にあたります。その意味で、TOEIC600点は使える英語の入り口といっていいでしょう。「TOEIC600点、すごい!」という人がいますが、決してすごいレベルではありません。ふつうの人が、ふつうの努力で、簡単に到達できるレベルです。では、どう努力したらいいのでしょう? 以下、基本モデルです。

1.中学、高校の教科書レベルの英語をやり直す(=基礎作り)

2.NHKのTV・ラジオ講座などを、毎日続ける(=習慣作り)

3.英語News・洋画・洋楽を楽しむ(=英語の自然食品に親しむ)

4.TOEIC公式問題集で仕上げる(=TOEICの問題形式に慣れる)

特別なことは何一つありませんね。結果を出した人たちの共通点は、始めたことと、結果が出るまでやめなかったことだけです。

リスニング力強化のカギは、速読力の強化!

多くの方が「TOEICの英語は早い!」と言います。でも、TOEICの英語は普通の速度の英語です。1分間150語から200語の間で話されています。

では普通の速度の英語が、なぜ早く聞こえるのでしょう? それは読むのが遅いからです。読むスピード以上の速度で流れてくる英語は通常聴き取れません。1分間75語の速度で読んでやっと理解できる人が、1分間150語のスピードの英語を聞いたら何%情報処理できるでしょう? 50%ですね。

これはほとんどの方が気付いていないと思います。MT君も気付いていませんでした。「リスニングの力をつけたければ速読の訓練をしなさい」と言ったときのMT君の驚いた表情が、いまだに忘れられません。

リスニング力の基本は、速読力なのです。では、どのようにトレーニングすればいいのでしょう?速読トレーニングの3ステップをご紹介します。

「音読から速音読」へ。「速音読から速読(黙読)」へ!

1.音 読:音読できない英語は聴き取れません。口に出したことのある音は、聞き取れます。だから音読は大切なのです。音読はリスニングトレーニングの基本です。

2.速音読:音読スピードを上げてください。まずは1分間150語、次に1分間175語、最後は1分間200語が目標です。これはスピーキングの訓練にもなります。

3.速 読:音読の限界は、200語くらいと言われています。プロの読み手になると、220語くらい読む人もいますが、早口レベルになってきます。それ以上は、声を出さない黙読の世界に入っていきます。私も速読訓練を受けましたが、最初は1分間200語前後だったのが、225語、250語と上がっていきました。

(参考:ネイティブは、通常1分間300語くらいの速度で英文を読むと言われています)

スランプが来たらチャンスと思おう!

MT君は最終的にTOEIC850点を超しましたが、順調にきたわけではありません。途中何度も伸び悩みを経験し、止めようと思ったこともあったようです。

そんな時に自分に言い聞かせた言葉は、「スランプが来たらチャンスと思おう! スランプの後にスランプで苦しんだ分だけ大きな飛躍がある」という言葉だったそうです。後日MT君から「言い訳ばかりの人生にサヨナラできました!」というお便りをいただきました。結果が出るまで続けて"変身したMT君"に拍手を送ります。

次回は、第5の壁:TOEIC730点〈スピーキングの壁〉突破法をご紹介します。

「英語トレーニングのICC」代表 千田潤一

http://www.icc-chida.com

千田潤一(ちだ・じゅんいち) タイム、AIU、TOEICを普及する国際コミュニケーションズを経て、現在英語教育コンサルティング会社(株)アイ・シー・シー代表取締役。2000年より那須高原に「英語難民救済センター」を主宰。トヨタ・SONY・富士通日本航空等の大手企業や英語教員・中高大学生向けの講演・セミナーは4000回以上、受講者は19万人を超す。NHK総合テレビの「英語でしゃべらナイト」や、教育テレビの「めざせ!会社の星」でも取り上げられた経歴を持つ。「TOEICテストスピーキング/ライティング問題集」や50万部を超すベストセラーとなった「英会話・ぜったい・音読」など著書多数。

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