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高校生社長、初の大仕事は イベントチケットの手売り

和歌山を輝かせる(2)

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NIKKEI STYLE

小幡和輝(おばた・かずき)です(@nagomiobata)。前回の記事では、僕の不登校時代の話、起業したきっかけなどを書きました。今回は起業直後の話。まったく仕事にならなかった暗黒時代について書きます。

起業したのは高校3年生の終わり。夜間高校で高校が4年生まであったので、高校生社長と呼ばれていた期間は1年ちょっとです。今でこそ商品を作ったり、プロモーション企画を考えたりいろいろできますが、起業当時はイベントを企画することしか頭にありませんでした。

イベント企画したことある人ならわかると思いますが、イベントって本当にお金にするのが難しいです。そして、僕自身が高校生だったということもあり、参加者は高校生、大学生ばっかりなので、参加料もあんまり取れませんでした。学生がたくさん集まるなら就活系のサービスと組めるのでは、などというこのとも頭にありませんでした。そもそもスポンサーという概念がなかったのです。開催にかかる経費を参加料で補っていくら残すか、という考えしかありませんでした。

「高校生社長」ブランドで講演会の依頼はあるが......

いまから思えば当然の話ですが、まったく仕事になりませんでした。イベントの回数は増えていきますが、お金はまったく残りません。でも、「高校生社長」というブランドがあったので、メディアがたくさん来てくれて話題にはなりました。ちょっと有名になってくると講演会の依頼がくるんです。

僕の場合だと「不登校だったのに高校生で起業!?」みたいな感じで話題にしやすかったということもあり、起業して半年後くらいには講演依頼が結構くるようになりました。講演に行くと講師謝金ということで1万円くらいもらえるんですが、それが一番の収入だったんですね。

会社としてこれはダメだなと(笑)。悔しかったし、自分が情けなくなってきました。なんでもやります! ということで、いろんな会社に営業も行きましたが、仕事はもらえませんでした。当然ですよね。何も実績がないし、そもそもあなたは何ができるんですか? そうこうしているうちに卒業が迫ってきました。このままだと高校生で会社を作ったというだけで、何もできずに終わってしまいます。高校在学中に何か1つ成し遂げたいと思いました。

まず考えたのが、高校生や大学生だけでなく、社会人も来たくなるイベントを作らないとダメだということ。それと参加料を上げること。それまでは500円、1000円とかだったので、3000円くらいは取れる企画を考えないとダメだと思いました。そうなると、有名人を呼ぶしかないと思ったんです。安直な考えですよね(笑)。それでは誰を呼ぼう。

そうだ、堀江さんを呼ぼう!

そう考えたときに、やっぱり自分が会いたい人を呼びたいと。その時、会いたい人はたくさんいたんですが、なかでも堀江貴文さんにお会いしたいと思いました。小学校のときにテレビで見ていて、その当時はやってることがよくわからなかったんですけど、「え? フジテレビ買うってどういうこと? すごい人だ!」みたいな感じです(笑)。小学生のときからファンでした。

堀江さんは出所して「ゼロ」という本を出版した直後でした。堀江さんのTwitterに書いてあるメールアドレスに「和歌山で講演会やりたいです」というオファーを送りました。集客目標は500人。その補償として500冊の本を先に買取り、本付きの講演会にします。という企画内容です。

数日後に電話がかかってきました。「こんにちは。堀江貴文マネージャーの○○です。いただいたメールの件ですが、お受けできます。つきましてはスケジュールについてですが......」。あの日はずっと興奮していました。今でもよく覚えています。とてつもないプレシャーとワクワクで、なんとも言えない気分でした。

さて、ここからが問題です。開催が決まった日が2014年1月24日、開催日は3月23日。期間は約2カ月です。「500人集めます」とはいったものの、集められるアテがまったくありませんでした(笑)。それまで自分が企画した中で、一番多かった集客人数は無料のイベントで200人。今回は有料で500人。堀江さんが登壇している講演会の情報をたくさん調べたのですが、500人集めて開催しているところは少なかったです。社会人のプロが企画しても難しいものを、高校生の自分ができるんだろうか。

「500人集めます!」とオファーしたときはあまり深く考えていませんでしたが、500人ってすごい人数ですよね。いろんな人に相談していろいろな方法を考えましたが、結論としてはもう動くしかないと。とにかくいろんな人に会って、やりたい想いを伝えて、チケットを買ってもらうしかないなと。

約1カ月でチケット完売

そしたら、いろんな人が「じゃあ2枚買うよ」「3枚買うね」といった感じで、何枚も買ってくれたんです。これが本当にありがたかった。結果、約1カ月でチケットは完売。200人以上のキャンセル待ちが出るほど、大人気の講演会になりました。

これでいろんな人が認めてくれました。高校生で会社作ったという名前だけだったところから、少し前進したのです。このときに人を集めるコツというか、どうやって話題を作るかみたいなことが感覚的にわかってきたんですね。そして、それはかなりの強みになりました。もちろん堀江さんのネームバリューであったり、いろんな人が応援してくれたというのが大きいんですが、チケットを手売りしたということが今回一番大きかったなと思います。

理論的に分析すると、僕からチケットを買うことがすでにイベントになっていて、それ自体が話題のネタになる。「この前、駅でこのチケットを買いに行ったんだよね。このイベントは高校生社長が企画しててさぁ」みたいな感じ。堀江さんが興行的に全国を回っているわけじゃなくて、僕が企画しているということが前に出る。それが話題になって広がっていくということです。

もう一つはイベントに行く理由が増えたと思っていて。ほら、イベントって内容も楽しみなんですが、誰と行くかって重要じゃないですか? チケットを買ってくれた人と写真を撮って、それを全部Facebookにタグ付けしていったんです。そしたらそれがその人のタイムラインに流れるから、「あ、この人参加するんだ」って他の人にも伝わるじゃないですか。それがかなり大きくて、参加する人が見える化されてる状態なので、「この人行くんだったら自分も一緒に行こう!」みたいな感じで広がっていくんです。

今はさらにもっと理論化できてるんですけど、そのときからなんとなく人を集めるコツがわかったんですよね。それを自分の強みになって「じゃあこの企画手伝ってよ。」みたいな感じで少しずつ声をかけてもらえるようになって、それがどんどん広がっていまの仕事に繋がっています。

堀江さんを呼ぶ。500人を集める。大変なことでした。でも、チャレンジしたからこそ今があります。起業に関わらず、チャレンジしなければ人生は変わらないし、やりたいことは実現できません。チャレンジの重要性をこのときに改めて実感しました。

次の記事では具体的にどんな仕事をしているのか、地域で仕事をするときに気をつけているポイントなども書きたいなと思っています。いまはイベントだけじゃなくていろいろやってますよ!

Twitter @nagomiobata https://twitter.com/nagomiobata
小幡和輝 OfficialWebsite nagomiobata.com

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