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就活本番!事前に知るだけで差がつく「面接の構造」 人事部の視点(6)

日経カレッジカフェ×人事部

2018/3/28

高知大学特任教授の中澤二朗です。一昨年まで企業人事に籍をおき、毎年その時期がくると最終面接に追われていました。そこで今日は、その頃を思い出し、「面接の構造」についてお話します。

面接には「構造」があります。そこを押さえているかどうかで、その後の対応は大きく違ってきます。とはいえ、中身は簡単。次の2つが、それです。

・面接には「ステップ」がある

・面接は「チーム」でやっている

まず、ステップとは選考過程のことです。企業は応募者を書類選考で絞り込んだ後、おおむね次のステップで合否を判断します。

〔一次面接〕

入社数年目の若手が登場します。狙いは、人気企業であれば、さらなる「絞り込み」。そうでない企業であれば「例外排除」でしょうか。つまり、明らかにレベルにない人や、そもそも社風にあわない人の排除です(語弊があって、すみません)。ゆえに、前者であれば「不合格」が"多数"。よって、クヨクヨするのは止めましょう。他方、後者であれば「合格」が"多数"。ただし、通ったからといって、そこでのチェック項目が次で聞かれます。振り返りはしっかりしておきましょう。

〔二次面接〕

その道のプロが登場します。営業部長、技術部長、部門長などです。世代も、中堅・シニアに変わります。狙いは適性の見極めです。仕事経験のない新卒が相手であれば、とりわけ成長性が問われます。そこを見抜くために、どんな質問をくり出すか。それを記憶にとどめ、その対策を考えておきましょう。次のステップや、他の会社で必ず役に立ちます。

〔最終面接〕

人事責任者の登場です。決め手は「社員として」、あるいは「会社の名刺を持たせるに足る人物かどうか」の見極めです。一次・二次面接結果も踏まえた内容になります。「上手く答えられなかった質問」を再度してくることがよくあります(私もよくやりました)。今度はあらかじめ答えを準備して臨みましょう。

こうして「ステップ」全体が頭に入っていると、こんな疑問にも自ずと答えらえるようになります。

(1)人事は、短時間で、どうやって人を見抜くのか?

(2)「人物重視」という言葉をよく聞くが、「それ以外」は見ていないのか?

(3)向き不向きは、どうやって見極めるのか?

(4)話は弾んだ。にもかかわらず、なぜ不合格?

(5)グループディスカッションの目的は何か?

この5つの質問に対する回答が「面接の構造」の2番目である「チーム」に関連しています。

疑問(1)「人事は、短時間で、どうやって人を見抜くのか?」

回答 この疑問に関する回答は、あえて疑問でお返します。

・先の3ステップで、面接官は何人登場するでしょうか?

・会社は延べ何時間、面接に費やしているでしょうか?

・面接と面接のあいだも採用担当者がフォローしています。それも含めると何人、何時間でしょうか?

面接は組織で行っています。「ステップ」×「チーム」で回されています。そのため、相当な人数、時間がかけられていることがわかります。「面接の構造」を頭に入れておくかどうかで、その対応が大きく違ってくることがわかると思います。

疑問(2)「人物重視」という言葉をよく聞くが、「それ以外」は見ていないのか?

回答 「それ以外」も含めて「すべて」見ています。先の「ステップ」で述べた通りです。ただ、にもかかわらず「人物重視」が独り歩きしているのも事実です。どうしてでしょう。それは、最終面接官が、「チーム内での自分の役割」(人物重視!)と「広報官としての外向きの役割」(すべて見ています!)を峻別することなく、混同して発言しているからです。本来は、広報官として「チームですべてを見ています」と答えるべきところを、最終面接官である自分の立場だけを意識して「私は人物重視です」と話を小さくして答えているからです。

疑問(3)向き不向きは、どうやって見極めるのか?

回答 先述の通り、二次面接で「その道のプロ」が見極めています。それを「最終面接官」が再確認しています。

疑問(4)話は弾んだ。にもかかわらず、なぜ不合格?

回答 「良い人」であっても「適性」がなければ採れません。「できる人」であっても「社員として迎え入れるに値する人物」でなければ合格は出せません。そのため、一次面接の話は弾んでも、二次面接では、話が弾まないことがあります(結果、不合格)。また二次面接で話は弾んでも、最終面接では、そうならないこともあります。

疑問(5)グループディスカッションの目的は何か?

回答 人気企業であれば「さらなる絞り込み」です。そうでない企業であれば「例外」排除です。

いかがでしょうか?一見複雑にみえる面接をできるたけ単純に説明したつもりです。もちろん、100社あれば100通りの採用の考え方があります。しかし、どの会社も、採用は組織で行っています。今回お話した「面接の構造」を頭に入れて臨むか、どうかで結果は違ってくるはずです。

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