ハヤカワ五味の夢はなにか?
バカこそものの上手なれ(7)
はい! ハヤカワ五味です。今回は最終回7回目です。最終回なのでハヤカワ五味の夢の話をしようと思います。
夢はほとんど叶ってきている
活動初期の私の夢は何かと聞かれれば「いじめられっ子だった小学校から中学校の時に私を勇気づけてくれた原宿文化やアニメ文化に関わりつつ、デザイナーをやって色々な人に喜んでもらうということ」だなと思います。でも最近では、この夢はほとんど叶ってきているんですよね!
例えば、中学生の頃から『KERA!』(原宿系個性派ファッション誌)を読み漁り、欲しい服のためにラフォーレ原宿に始発で並んでいた私ですが、最近は『KERA!』の通販に掲載していただいたり、ラフォーレ原宿でポップアップショップをやらせていただいたりしています。
当時の私からしたら夢のまた夢ですし、手の届くことは一生ないと思ってました。でも、今はそこから5年くらい、5年あれば夢の一つや二つ叶うことがあるんだな、と思っております。本当に人生は楽しいことばかりです。
でも、いざ夢が叶ってみると新たに夢が見つかるものですね。最近の夢は「大学生のうちにブランド実店舗を持つ」「趣味でゲームを完成させる」ということです。後者は完全に個人的な目標です。
ちょっとアカデミックな話になってしまうのですが、ゲームは文章や絵画と並んで一つのメディアとして成立するのではないかという考えが自分にはあります。自分はゲームから受けた影響がとても大きいので、そのメディアとしての影響力にすごく興味があります。実際、これを大学生活の後半で考えてみようかなとも思っています。それに、数字を増やすような仕事だけでなく、自分の創作活動に近いことも充実させていると、仕事の方もクリエイティブに富んでくるし、両者が自分の中でいい影響を与え合うと思います。
そして、前者は今の主な夢です。正直、以前の夢と規模感はそこまで変わらないなと思います。私も実際大学在学中(2年内)にいけそうな気がしています。でも夢って、こうやって手が届くか届かないか微妙なラインでこそやりがいがありますよね。ほんと、自分もちょっと前までは夢は絶対叶わないもの、叶っている人たちはテレビに出ているごく一部の人のみって思ってましたし、「夢は絶対叶う!」といった歌を聴いて、「きれいごとだ!」と思ったりもしました。でも、実際一度叶ってみると、夢と自分の付き合い方というものが見えてきます。どのような距離感がいいのか、どのような関係性を築いていけばいいのかなどなど。夢は絶対叶うとまでは言えないけど、夢が叶う可能性はいくらでもあるんだと、ちょっと前の自分に伝えたいです。
夢は今叶えるべきもの!
そういえば、ちょっと前にある講義のお手伝いをした際、今後の人生設計を話すワークのなかで、多くの人が将来の夢や希望を老後くらいまで引き延ばしにしていた事実に驚きました。夢を先延ばしにしているような、夢を早い時期に叶えるのが良くないかのような。特に、日本人特有なのかわかりませんが、幸せなことをするのが罪みたいな感じ。
でも、そんなことはありません。夢は一つである必要はないし、叶えたらいけないものでもない。夢を追っかけている時が一番楽しいというのは事実ですが、夢は次から次へと出てくるものだと思います。楽しいこともしちゃいけないということは全くありません。いじめられっ子で人生に期待なんか何もしてなかった私ですが、いざ周りを見渡してみると楽しいことばかりで何も楽しいことを我慢する必要はありませんでした。人生は今楽しむべきだし、夢は今叶えるべきもの! スティーブ・ジョブズさんも言ってましたが、ほんと明日死ぬかもわからないですからね。
なので、夢に向き合い正直になってほしいです、そして自分に言い聞かせるためにも人に宣言する。それで数人でも自分の夢を叶えて嬉しい気持ちになれたのなら、私もそれ以上嬉しいことはありません。
いつかどこかで一緒に楽しい仕事でも
私の夢は「社長になる」ことだけでおしまいではないですし、まだまだこれからもハヤカワ五味としてのシンデレラストーリーは続きます(というか断固続けます)。その中でこうやって私がリアルな情報を発信していくのは、私の自己満足のためでも、自己陶酔のためでもありません。
「あ、ハヤカワ五味もバカじゃん。たいしたことないじゃん。俺もいけるかも!」というきっかけになってほしいだけです。「今に夢を叶えて、ハヤカワ五味のゴミ野郎なんて超えてやる!」って思ってほしいだけです。もっともっといっぱいの人が面白いことをして、それで、いつかどこかで一緒に楽しい仕事でもできたら最高に嬉しいなと思います。
最後に一言。
ちょっと前の自分からしたら、こんなにいろいろな人に支えられている「ハヤカワ五味」なんて夢のまた夢だし、一生手の届くことはないと思ってました。彼氏もできずに社畜になって、それとなく辛い人生を送るつもりでした。でも、そこから5年くらい経ち、現在に至っています。5年あれば夢の一つや二つは叶うことがあるんだな、と思っております。本当に人生はわからないし、楽しいことばかりです。次、夢が叶うのはこれを読んでくれているあなたかもしれません。明日とか1年後とかに、大声で笑いながら仲間と一緒に美味しいビールが飲めるよう、お互いちょっとだけがんばってみませんか?
ということで、ハヤカワ五味の「バカこそものの上手なれ」は、これにておしまい。また、どこかの連載か仕事でお会いしましょう!(おわり)
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