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大学に入っても「ガチ部活」 ラクロスに魅せられた彼女たち 私たちのリアル(27)

中村泰子 ブームプランニング社長

2018/7/17

あっという間に7月になり、新入生もすっかり大学生活に馴染んだ頃ではないでしょうか。

4月に履修届を出したら、学業以外で話題になるのはもっぱらサークルや部活のこと。サークルといっても、種類も多く規模も雰囲気も様々で選ぶの大変かと思いきや、今やどこのサークルもツイッターの公式アカウントを持っているので、みんな気になるサークルを、「ダンスサークル」とか「軽音部」、、とタグッて調べています。さらに、DMで詳しく聞き、飲み会があれば参加して雰囲気の良いところに決めるようです。また、インターネット上にサークル一覧やリストなどもでているので探すのは簡単です。今も昔も女子大の学生は出会い目的でインカレに入る子が多く、テニスやフットサルが人気です。

そんな中、本気の部活動、いわゆる「ガチ部活」に所属し大会等で良い成績を残すために毎日きつい練習をしている大学生も意外といます。「ガチ部活女子」といえばチア部やダンス部のイメージがありますが、今回はカレッジスポーツの代表格「ラクロス」に注目してみました。

「なんで大学生になっても本気の部活に入るの?」

大学生になったのに、朝練が週3あり、5時起きしてます!という新入生に会ったとき、この素朴な疑問が浮かびました。高校時代も3年間運動部に所属した彼女が、実際に大学で1番きついと言われるラクロス部に入部を決めたときには色々な人達から言われた言葉だそうです。

大学に入ってまで「ガチ部活」の理由は、主に3つあげてくれました。

1 友達が欲しい

大学は高校に比べて人とのつながりが薄い。でも、同じ部活で厳しい練習を一緒に乗り越えることで一生関係が続くような仲間を得ることができる。信頼できる友達や、相談できる先輩がいることは大学生活の中でとても役に立つと思う。

2 自分の居場所が欲しい

大学では将来の夢に向かって勉強したり、個々の活動になっていく。そんな中しっかりした部活だと昼休みに決まった場所に行けば誰かしら一緒にお弁当を食べる人がいるという物理的な居場所や、同じ目標に向かう精神的な居場所があるという安心感を手に入れることができる。

3 何となく4年間を過ごしたくない

これが1番大きな理由。義務教育や高校生活に比べて自由度の高い大学生活。それは時にやることを見つけなければダラダラした生活にもなり得る。勉強して、バイトして、就活して、、、何となく過ごすよりも部活に打ち込んで毎日を一生懸命過ごしたい。

「ガチ部活」は、確かに心を許せる友達に出会え、きつくても毎日が間違いなく充実しそう、それに運動部なら「健康的」に痩せるのも女子にとっては魅力ですね。さらに、就職に有利だと言われる運動部は、熱心な部活であるほど就職率には定評があるとか。上下関係が身に付き、忍耐力があることは就活でアピールポイントになるに違いありません。

メリットの多いやる気満々のガチ部活ですが、デメリットもありました。最も大きいのは出費と時間。ユニフォーム代や遠征の交通費、合宿代の出費はばかにならないとか。朝練や土日両方練習があるところも少なくなく、遊びはもちろん、バイトのシフトすら入れにくいことも多々あるようです。そして1年生は先輩から叱られることも多く、準備や片付けも担当するため退部者が多いのも現実だそうです。

カレッジスポーツが人気!

部活を本気でやる人は、元々やっていた種目(サッカーやバスケットボール等)を続けるためという理由以外に「部活に打ち込むこと」を目的に入る人がいるといいます。そんな人達が選ぶことの多い部活が「カレッジスポーツ」と呼ばれるものです。一般的なスポーツではなく、ラクロスやホッケー、クリケット等はだいたい皆大学から始めるため、スタートが同じということで人気があり、吹奏楽部や書道部といった元文化部の人も一定数入っているそうです。

カレッジスポーツの中でも、人気の高いのがファッショナブルなイメージの『女子ラクロス』。日本学生ラクロス連盟の発足から30年の歴史がありますが、まだまだ一般的には知られていないようです。

◇ ◇ ◇

そこで新1年生のHSさんに女子ラクロスについて簡単に紹介してもらいました。

○25分ハーフ制(25分x2)

○1チームはゴーリー(キーパー)入れて12人

○クロスと呼ばれるラケット状のものでパスを繋ぐ

○ゴールはどこからでも1点

○サッカーに近いルール etc.

ラケット状のクロスを持ち歩いている選手を電車で見かけたことのある方も多いのではないしょうか。ユニフォームは基本的にテニスのようなスカートタイプが多く、「ふたりはプリキュア」を知っている人なら、なぎさちゃんがラクロス部なので、イメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません(笑)

また、女子とはいえスピーディでマウスピースは必ず着用する非常に激しいスポーツです。接触プレーが続くため、あざが絶えず、靭帯を怪我する人も多くいるほどです! でも、きれいに味方とパスが続いた時やシュートの決まった時の快感や、ディフェンスでチームを守れた時の嬉しさはやった人にしかわかりません。ラクロスは男女でルールが大きく異なるので興味がある方は調べてみて下さい!

女子ラクロス1番の魅力は?!

マイナーな競技であるがゆえ、魅力は実際に見たりプレイしないとわからない部分はあります。しかし、部員が挙げる女子ラクロスの魅力に必ず入るのは「友達が増えること」です。なぜなら、12人1チームですが、試合には20人前後でないと登録できないため、他大学と合同チームを組むので他の女子ラクロス部員と絆が深まるのです。日本ラクロス協会の理念にも「Lacross Makes Friends」が掲げられており、イベントもたくさん開催されています。イベントで同じチームになった他大学の部員とイベントが終わって1年以上経つ今も定期的に食事に行ったりしている先輩方も多いです!

◇ ◇ ◇

練習はハードだけど、「ラクロス」はじめ「ガチ部活」で青春するのも素敵だなと思いました。大学生活をどう過ごすかは人それぞれですが、大学時代にしかできないこともあります。チャレンジ精神旺盛に、自分が興味のある事はいろいろ体験して人生豊かにしてほしいなと思います。

中村泰子(なかむら・やすこ)
ブームプランニング社長。山口県出身。1986年に企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を発足、女子高生ビジネスを立ち上げる。88年、株式会社ブームプランニングを設立し、女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。現在、未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦、シニア層まで全国1万人以上ネットワークを広げ、様々な業種で企業の商品開発にかかわる。活動に関係した女子高生は10万人。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』など。

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