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吉田正子・東京海上日動火災保険常務執行役員

吉田正子・東京海上日動火災保険常務執行役員

管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。女性管理職が交代で執筆します。今回は、東京海上日動火災保険常務執行役員の吉田正子氏。4回目の登場です。

◇  ◇  ◇

初めて管理職になったのは、支店長の補佐として支店全般の業務を統括するグループのリーダーとしてでした。広い守備範囲に加え、営業推進面は経験が少なく不安でした。上司からは「営業推進については全て自分で決めようとせず、(支店の中の9支社の)各支社長によく相談しながら進め、それ以外はしっかり支社長をサポートしなさい」と言われました。

システム化が進む変革期であったため、気になることがあれば各支社へ行って現場を調査。その後の対応にも積極的に関与し「管理するよりも支援する」という思いと体制で取り組みました。

その結果、各支社長との接点が増え、よく話をしました。各支社長はそれぞれ違うタイプで、お互いの職場の課題などを話し合ううちに「主観、客観、事実」の視点で整理することが自然とできていったように感じます。

議論はいつもにぎやかで真剣でした。勉強の場であり精神面でも支えになっていました。もし一人で抱え込んでいたら、仕事も他のメンバーとの関係もうまくいかず、視野も広がらなかったのではないかと思います。

その後、支社長となりました。日々どう対処すればよいのか、女性支社長が客先や部下に受け入れられるのかと心配でしたが、「私が不安がっていては支社のメンバーはもっと不安になる」と感じ、覚悟がきまりました。「逃げずに一つ一つ考え解決することが大事」と吹っ切れたのです。判断に迷えば、社内の人に相談し、また社外の方々にヒントをいただきながら、一つ一つ乗り越えることができました。

マネジメントについては誰かのまねをしても、しっくりいかずに悩みました。結局、自分らしく、まずはメンバーの課題を自分のこととして捉え、一緒に考えること。そしてメンバー全員で目指すゴールを共有し、一人ひとりのチャレンジを後押ししながら、個人の成長とチーム力につなげていくことに注力しました。

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