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中央大に「変人学部」!学生が自分の経験講義

目指せ!世界変える「変人」(1)

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NIKKEI STYLE

<変人宣言>

これまで、変人という言葉がたどった歴史は苦難の歴史であった。馬鹿にされ、見下され、虐げられてきた変人という言葉。だが、考えてみてほしい。これまでの世の中を作り、変えてきた中心にいたのは変化を望まず行動しない普通の人ではなく、まさにその変人だったのだ。だからわれわれは誇りと自信をもって自らをこう呼ぼう。私は変人だと。

2016年4月12日。中央大学変人学部の創設が突如として表明された。発起人には、国際・政治・経営・学術・スポーツ・芸能など様々な分野で活躍する現役中央大学生が約20人。「I am 変人」と書かれたプラカードを掲げた私の写真と前述の変人宣言が瞬く間にネット上で拡散され、3日間で1万人以上にリーチしたのだった。

現役学生が「教授」

1週間後の4月18日には、変人学部最初の授業が開催された。中央大学多摩キャンパスの国際イベントスペースGスクエアは超満員の学生で埋まった。しまいには座りきれずに立ち見も続出。ミャンマーでマイクロファイナンスを学んだ佐々翔太郎さんが「変人教授」として講師を務めた。

変人学部は実質的には学生有志のサークルのようなものだ。「教授」も本物の大学教授ではない。中央大学の現役学生の中で、様々な分野の第一線で活躍する学生を「変人教授」と呼んでいるのだ。昨年15回の授業を実施してのべ1200人以上の受講生を集めた。

この学生が学生に対して行う「授業」。専門性や経験等の低さから、批判や疑問の声ももちろん存在する。だが、それでもあえて現役の中央大生にこだわるのには理由がある。

「授業」を受けた学生に実施したアンケート結果から、昨年度開催した「授業」の中で最も好評だったのは、当時学生起業中だった原田佳樹さん、伊藤尚弥さんが行った「100万円起業~理想的な大学生活の過ごし方~」であった。

「最強のバイトリーダーになってどうするんだ?」

「今一番付き合っている5人の平均値が自分のレベル」

「学生を縛るよくない責任は逃れていい」

多くの学生が経験するものと同じ悩みを抱えながら、アルバイトやゼミ漬けの生活から起業に至るまでの彼らのストーリーは、多くの学生の心に刺さった。

有名起業家や東大生による講演会は数限りなく存在する。だが、どうしても自分事ではなく、別世界の話として捉えてしまう人もいるかもしれない。しかし、彼らは同じ立場の中央大生だ。これまで一歩踏み出せなかった人に、「自分でもできるかもしれない」という勇気を与える。「しょせん俺は中央大学の学生だし...」。そんな言い訳はもうできない。「変人教授」たちは「身近なロールモデル」なのだ。

LGBTの「授業」、受講生最多

また、昨年度の「授業」の中で私が最も印象に残っているものがある。間瀬琴美さんによる「LGBT(性的少数者)の当事者と非当事者」だ。この「授業」には昨年度最多の80人以上の受講生が参加した。自分の実体験を通して、近年セクシャルマイノリティの総称として使われるLGBTという言葉について考えたこと、当事者と非当事者の境目はなく、性はグラデーションですべての人が固有のセクシャリティを持っていることを話した。

当日は多くの本物の教授や大学職員の方も受講し、活発な意見交換が行われた。専門家や有名人によるパネルディスカッションももちろん有益だ。だが学生が自分たちに関わる課題を自分たちの頭で考え、意見を表明し、議論をする。そのような場を、そして意見表明や議論をすることを肯定する雰囲気を学内に醸成することこそ、これからの社会を担う若者全体の底上げにも、未来の専門家や有名人を育てるためにも私たちができる大切なことだと考えている。

谷村一成(たにむら・かずなり)
中央大学法学部4年。香川県高松市出身。学生有志のコミュニティ「中央大学変人学部」を立ち上げた。NPO法人greenbirdアンバサダー兼多摩支部長として講演や執筆等を通してグリーンバードの理念を広めるとともに、東京・多摩地域でのごみ拾いを通したまちづくりに取り組む。アイヌ民族の伝統舞踊のパフォーマンスで各地のイベントにも出没。

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