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ヒットを狙え

神戸靴新ブランドは0.25センチ刻み 左右色違いもOK

日経クロストレンド

2019/1/26

日本ケミカルシューズ工業組合が発表した「神戸シューズ」のプレミアムライン
日経クロストレンド

合成皮革や合成樹脂製の靴の業界団体、日本ケミカルシューズ工業組合が推進する靴ブランド「神戸シューズ」に、プレミアムラインが登場した。コンセプトは「Create Your Beauty」。1足1万7280円(税込み)とやや高価な分、履き心地や美しさにこだわった。0.25cm刻みでサイズを用意するなど、多くのオプションをそろえる。

神戸シューズは、同組合の定めた品質基準をクリアした神戸市にあるメーカーだけが製造できる。神戸シューズの参加企業37社のうち、今回神戸シューズプレミアムラインに参加したメーカーは7社だが、今後はさらに多くのメーカーを巻き込んでいく方針だ。

■選択肢の豊富さが魅力

同プレミアムラインのディレクターはGRAPHの北川一成氏。最も大きな特徴が、サイズやデザイン、カラーなどの展開が豊富なこと。できるだけユーザーに合ったパンプスを提供するためだ。通常、靴のサイズは0.5cm刻みだが、同プレミアムラインでは0.25cm刻みにしていることで、「23cmでは小さいが、23.5cmだと大き過ぎる」といった悩みにも応えられる。また、片足ずつやサイズ違い、色違いでの購入も可能なため、左右で足のサイズが違う人や、左右で違う色の靴を履きたいと思っている人も満足できるだろう。

GRAPHの北川一成氏による「神戸シューズ」のプレミアムラインのロゴでは、7つの丸の中に「神」という字を配置。7つの丸は、毎日履いてほしいという思いから「1週間」、そして同プレミアムラインの立ち上げに関わった「7人の職人」などを象徴する

ヒールの高さは3サイズ(3cm、5cm、7cm)、トウ(つま先)のデザインは3タイプ(ポインテッド、ラウンド、スクエア)から選択。スクエアは5cmヒールだけであり、ヒールとトウの組み合わせで7種類ある。さらに素材は、エナメルとスエード、スムースの3種類を用意しており、スエードは6色(オーク、マスタード、ワイン、ターコイズ、ネイビー、ブラック)から選択できる(エナメルとスムースはブラックのみ)。ヒールの高さとトウ、素材・色の組み合わせで56種類もあることになる。

製作に関わった7社のメーカーは、自社のノウハウを互いに公開し、協力して靴作りを行った。ベースとなる木型から製作し、ミリ単位で調節を繰り返した。完成した木型は全7種類で、すべて同一のオリジナル木型から発展させている。

■工場直販で在庫リスクを軽減

細かな希望にも対応できるようにした同プレミアムラインだが、これだけのバリエーションをそろえるとなると、在庫リスクが課題になる。現在、同プレミアムラインの販売は、ECサイト「楽天市場」の「神戸シューズ」内で行っており、工場から直接、消費者へと発送している。工場内には、サイズやデザイン、色の組み合わせがそれぞれ異なるパンプスの在庫を、最低限の数で用意する[注]

[注]現状、システム上は左右別色や別サイズのオーダーはできないが、備考欄に記入すれば別サイズなどで注文できる。今後本格的に対応する予定。

「今後は、展示会や実店舗などを通して、試着できる場をつくっていきたい。実際に履き心地を確かめてもらえば、良さを実感できるはずだ。サイズやデザインにも、さらなるバリエーションを追加していく」とGRAPHの村部悠蔵取締役は話す。

(ライター 近藤彩音)

[日経クロストレンド 2018年12月4日の記事を再構成]

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