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若手の会ができるまで~残念すぎる創立理由

全脳アーキテクチャ若手の会!(1)

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NIKKEI STYLE

「研究発表にとって重要なのは過程ではなく結果だ。その結果を得るために、どんな失敗をしても、苦労をしても、泥臭い地道な作業があったとしても、それらは発表すべきではない。最もシンプルかつ魅力的なストーリーで、最高の結果を伝えるべきだ。それが研究発表だ」。普段私はこう教えられて研究に取り組んでいます。

私は2014年の夏にある団体を立ち上げました。そしてその団体は約2年間で1000人を超えるメンバーと、10社のスポンサー企業に支えていただくに至りました。これは自分でも驚くべき、最高の結果です。

しかし、本当にこの結果だけを重要視して、建前のサクセスストーリーをあなたにお話しするのは心が痛みます。そこで研究者の卵として邪道ではありますが、今回は「失敗して、苦労して、泥臭くて、地道な」過程をお話ししたいと思います。改めて、初めまして。慶應義塾大学の大学院修士2年生の大澤正彦といいます。私は今、大学で人工知能の研究をしながら、全脳アーキテクチャ若手の会という団体の代表を務めています。

全脳アーキテクチャ若手の会は人間や人工知能など、脳やコンピュータが生み出す"知能"に関するコミュニティです。老若男女問わず、多種多様な立場の方が参加しており、Facebookグループのメンバーは1000人を超えています。この連載では私のような普通の学生が1000人以上のメンバーの代表になった、奇跡のようで、ところどころちょっと残念な"過程"についてお話ししたいと思います。一緒に、老若男女が参加する若手の会という矛盾のわけや、会の説明に登場しない全脳アーキテクチャというキーワードについても、ぼんやりと知っていただけたらいいなと思います。

きっかけは偶然見つけた勉強会

時は2014年3月にさかのぼります。当時の私は学部3年生でした。私は人工知能関係の研究室に配属され、新たな生活にも慣れてきたころでした。いつものように、研究室の勉強会に向けてウェブで資料を探していると、とあるイベントが開催されるのを見つけました。

「第3回全脳アーキテクチャ勉強会」

これは脳と人工知能を対応付けて学べる、私にとってぴったりの勉強会でした。私は小さいころからロボットが大好きでした。そして人が大好きでした。そんな私はいつの日からか、人間のような人工知能を実際の脳に寄り添って作りたいと考えていたのです。

少しだけ、全脳アーキテクチャというキーワードについて触れておきたいと思います。全脳アーキテクチャとは、脳全体の構造、もしくはそれを参考に設計した人工知能の構造のことをいいます。産業技術総合研究所の一杉裕志先生、東京大学の松尾豊先生、ドワンゴ人工知能研究所(当時、富士通研究所)の山川宏先生が中心に提唱された理論です。当時の全脳アーキテクチャ勉強会は、脳を参考にした人工知能開発のための数少ない情報発信をしていました。

全脳アーキテクチャに共感し、のめりこんだ

勉強会に参加した私は、自分が想像していた以上の「解釈が進んだ脳の世界」「人工知能への応用基盤」に驚き、期待しました。そして脳と人工知能とをつなぐ1つのアプローチとしての全脳アーキテクチャに共感し、その魅力にのめりこんでいったのです。それ以降、すべての勉強会に参加し、懇親会にも毎回出席。関西で勉強会を開催した時には、関西まで自費で向かったほどです。そんなある日、勉強会のオーガナイザーの方々から、私のその後を大きく変えるメールが届きました。

「大澤君、今度から運営メンバーとして勉強会に参加しませんか?」

私はうれしくて仕方がありませんでした。そして、その日から運営メンバーとして全脳アーキテクチャの活動に関わることに。勉強会が開催された時には、だれよりも早く会場につき、受付係として先生方や聴講者の対応しました。遅刻した方も入れるように、講演が始まっても外に立ち続けました。勉強会が終われば懇親会には行かず、最後まで会場に残り、片づけをしました。その時、私の中に芽生えた感情は"不満"でした。そしてある一通のメールを先生方に送ることにしたのです。

自分の運命を動かした1通のメール

「運営メンバーとして勉強会にかかわるようになって、全脳アーキテクチャの魅力がより身に染みてわかるようになりました。一方で、運営メンバーになったからこそ感じる課題もありました。それは、講演者の方々のレベルが高く、学生をはじめとした初学者、非専門家にとってはハードルが高く感じられることです。そこで初学者を中心に、全脳アーキテクチャに関連する研究に必要な基礎知識を共有する場を設立するのはいかがでしょうか。もしよければ、そのような活動を私にやらせていただけないでしょうか」

こうして、全脳アーキテクチャ初学者の会(仮)(2016年6月時点:参加者1人)を設立しました。この後、山川先生からある女性をご紹介いただくことになり、その方に当時から今にかけて幾度も形を変えて支えていただいています。それは次の連載でお話しすることにします。

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