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「工学部といえば男子」のイメージを変えたい!

工学系女子で行こう(1)

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NIKKEI STYLE

はじめまして、工学系女子応援プロジェクト、.cpeg(ドット・シーペグ)です。私たちは東京理科大学工学部の女子学生団体として、工学部の魅力を学内・学外に伝える活動をしています。この連載では、女子学生の目線で見た"工学部"を、.cpegの活動や私たちが学校生活の中で感じたことなどを通してお話しさせていただきます。

「工学系は男性の世界」。多くの工学系の女性の方は、このような意識の壁を何かしらの形で感じたことがあるのではないでしょうか。一番わかりやすい例は人数の差ですが、例えば毎回のように返ってくる「女子なのに珍しいね」という反応に引っ掛かりを感じたり、あるいは訪問した先で女性用化粧室だけ別の階に行かないとなかったり――さすがに表立って拒絶されることはまずありませんが、男性社会のイメージは残念ながら今もそこかしこに存在します。私たちは、現役の工学部女子学生や、工学系を目指す女子中高生がそのような壁に出会ったときに立ち止まらずに済むように応援する活動をしています。

工学の魅力を伝えたい

今は学生主体で活動している.cpegですが、もともとは大学主催の組織でした。始まりは、東京理科大学工学部が2009年に立ち上げた「eガールズプロジェクト」です。当時の活動は大学主体で、学生側は受け身の活動がメインでしたが、次第に学生が企画・運営するイベントが増え、現在の.cpegになりました。今では、私たち女子学生自らが活動内容を決めて実行し、それを大学がサポートするという形をとっています。

.cpegという少し変わった名前は、メンバーが考えてつけました。初めの"c"の文字は、"creative""communicative""career"の頭文字です。続く"peg"は"project for engineering girls"の略になっています。たまに「画像とかのアレ?」と言われることがありますが、そうなんです、画像ファイルの拡張子.jpg(ジェイペグ)をもじっています。読み方もずばり「シーペグ」です。

.cpegの活動内容は、大きく分けて2種類あります。一つは、「工学部の魅力を発信すること」です。

.cpegの一年を通して最大のイベントであるオープンキャンパスでは、毎年女子中高生向けのブースを設置しています。ブース内では.cpeg部員をはじめとする現役女子学生が受験や大学生活についての様々な質問に答えており、些細な疑問でも気軽に相談することのできるスペースとなっています。また、各分野の第一線で活躍する工学部OGをお招きしての講演会も開催しています。

質問コーナーと併せて、学科ごとに実験装置や教科書、大学生活の写真などの展示も行っているのですが、展示物の一番人気は意外にも授業ノート! 展示物としては少し地味かな、と思っていたのですが、何をどのように勉強しているのかがリアルに伝わるようです。

オープンキャンパス以外にも、中高生向けの科学体験イベントや女性技術者を対象としたイベントなどには学内学外問わず積極的に参加しています。写真は、先日理科大で開催されたWoman×Science 2017というイベントにブース参加したときのものです。

最近は中高生だけでなく、その保護者の方からも興味を持っていただくことが多く、工学部での勉強や就職について熱心な質問をよくいただきます。このイベントでも、中高生、大学生、保護者、幅広い参加者の方々に.cpegの活動や大学での研究内容を紹介させていただきました。

また、工学部の魅力を伝えるために、イベント参加に加えて写真のような冊子を隔年で作成しています。学生、OG、先生へのインタビューや、試験やアルバイトといった学生生活の実態調査など、工学部にまつわる情報を20ページほどの内容に凝縮しています。

掲載内容の発案から取材、データ収集といった過程はすべて.cpegメンバーが「自分が女子高生だったらどんな情報が欲しかっただろうか?」という考えの下で行っています。 もちろん、中高生だけでなく現役女子大生にもきっと共感していただける記事があると思いますので、理科大を訪れたときはぜひお手に取ってみてください。

工場見学やグッズ製作も

もう一つ.cpegが行っている活動があります。それが、「工学系女子学生の"やってみたい!"を実現すること」です。例えば工場見学や、女性技術者の方をお招きしてのカフェミーティングなど、個人ではなかなか実現できないアイディアを形にするプラットフォームとしての役割も.cpegの重要な要素です。

工場見学では、先日は雪印メグミルクの工場に伺いました。実は食品系の企業は工学部出身の技術者が数多く就職しているのですが、授業や大学の企画では残念ながらなかなか訪れる機会がありません。そうした場所を工学部の学生として訪問することは、学生の"やってみたい"をそのまま実行に移すことのできる.cpegならではの企画でした。

実現しているのは、イベント企画だけではありません。オープンキャンパスなどで配るノベルティグッズも、「実際に使えるものが欲しい!」「こういうものがあったらいいな」というメンバーの希望を形にしたものです。これまでに文房具、クリアファイル、小物などを作製し、冊子と一緒にたくさんの方に手に取っていただきました。

こうした企画の発案、計画は、学年、学科、学部生・修士生の垣根を超えての集まりの中で進められます。ある時は先生を交えて、ある時は食事とともに女子会のような形で、普段は講義も研究内容もバラバラな女子学生が集まって問題意識を共有する貴重な機会となっています。

人数面ではまだまだ少数派な工学系の女性ですが、性別による向き不向きは単なるイメージでしかありません。私たち.cpegは、女子学生自らが主体となって工学部の魅力を再確認し広く紹介することで、工学部に興味を持った女性や工学部で学ぶ女性が何か問題にぶつかったときに「やっぱり私は女子だから」と諦めてしまうことがないよう、背中を押してあげられる存在であり続けたいと思っています。

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