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米ボスキャリに参加 夢実現へ勉強不足を痛感

アメリカ南部奮闘記(5)

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NIKKEI STYLE

今回はボストンキャリアフォーラムに参加した経験について書かせていただきます。ボスキャリ(ボストンキャリアフォーラムの略称)ってなに?そう思われる方は是非こちらをお読みください。簡潔に説明すると、日英バイリンガルの求職の場です。私は今回で2回目の参加となります。

アメリカ全土、はたまた世界中から集まる求職者に紛れ、一昨年、まだ2年生だった私は新しいもの見たさで初めて参加してみました。結果、レジュメを提出してみたものの、まだ卒業まで遠すぎるという理由であまり取り合って頂けませんでした。今回は気を改め、それなりの気持ちで望んでみました。3年生の自分をここで試してみたかった上、なにより、この時点で自分の希望分野で就活生として競争力がなければ大学院進学をより真剣に考えなければならないとも思ったからです。果たしてリベラルアーツ卒の工学専攻の私はこのジョブマーケットにてどれだけの価値があるのか、もしくはないのか、好奇心に逆らえず3年生でありながら、とりあえず「就活」してみることにしました。

結論から言うと、やっぱり少し就活を早まってしまった気がします。

リベラルアーツは特殊?

いろんな企業のブースにて説明を聞いた後、自分がやりたいことにたどり着くまではまだまだ勉強をしなくてはならないと思いました。確かに今の実力でも何かしらの仕事に就くことができます。しかし、自分が本当にしたいことにありつくには大学4年間の勉強だけでは足りないとつくづく感じました。

私はエンジニアの道を進みたいと、大学1年生の時に決めました。その決心は今でも変わりません。ただ、リベラルアーツのエンジニアリング専攻ということで、多くの専門技術職で、私を採用するにあたっての躊躇があるようです。大規模な理工学部をもった総合大学を卒業した学生をとったほうが、企業側としては「安心」と言えるところでしょうか。私たちリベラルアーツ生は一年中熾烈な勉学をこなしている一方で、まだまだ企業たちはリベラルアーツの教育結果に自信を持てないのかもしれません。例えば、今も私はとても必死にインターンシップを探している最中であるが、これもまた難しいところです。総合大学に在学していないというだけで門前払いのケースもよくありました。

ここまでくるとリベラルアーツの教育価値にますます疑問をもってしまいますが、リベラルアーツとは要するにこれから何かに特化するうえでの「万全な下準備」と私は考えています。ですので、現時点でリベラルアーツ生に専門性を求めること自体が不可能だと思います。これもあって、私は大学卒業後、就職ではなく、この先更に勉学の道をもう少し歩んだほうが自分のためになると感じました。

とはいえ、多くの学部生が疑問を感じているように、大学院で専門的になにを学べば将来に役立つのか。自分は何となくこれかな、という分野はあるものの、これでないとダメ、という学術分野はまだわかりません。でも、ワシントンアンドリー大学の工学科を卒業した多くのOB・OGは、そのまま大学院に進学するか、何年か仕事をした後、自分の学位の不足を感じて大学院に入りなおす人が多いです。そう考えると今、私にとって明らかに、大学院進学が将来のやりたいことへ近づく一番の近道のように見えますが、一番近い道が一番簡単でスムーズなものとも言えません。大学院進学はやはりお金のことが絡んできますし、入試の準備などと、また一苦労です。

自分の人生、悩んで当たり前

アメリカの場合、修士号の取得には大学の奨学金がつかないことが多く、留学生が借金なしで勉強するためには博士課程を受験するしかありません。アメリカの博士課程は大体5年間に及ぶもので、たぐいまれな意力とその分野にたいするパッションが必要です。また、修士課程に比べ、入試の関門はさらに狭められます。しかし、アメリカでは博士課程に大学卒業後直接進むことができ、修士号を博士過程の途中で取得することができます。

自分は途上国の発展に貢献できるようなエンジニアになりたいのですが、正直そのために今何をすべきなのか自分でもわからなくなってきました。卒業はどんどん迫ってくるというのに卒業後の方針が全くたたず、焦りを感じています。リベラルアーツカレッジでエンジニアリングを学んでいるほかの学生の方々も私と同様な焦りを感じているはずです。少なくとも私と同じ大学の同じ学部に在学している多くの学友は、私と同じ悩み・焦りを感じているはずです。リベラルアーツ体制にて多くの学術分野に「触れて」はいますが、どれに対しても十分な「深さ」を知りません。

もちろん、リベラルアーツ・カレッジでは、工学を除く全ての自然科学及びその他理系科目を「深く」勉強することができます。少人数体制が整えられており、エンジニアリングの勉強を更に行なっていくための「装備」をきちんと行うこともできます。ただ、多くのリベラルアーツ・カレッジは小規模であり、実用的な工学を教えるラボラトリーが整っていないのが難点になっています。わがままを言うようですが、私は自分がこれから大学院で何を専門的に学べばいいかわからないのは、まだ何に対しても「奥行」のある勉強をしていないからかもしれません。

大学院生の友達や大学の教授はまだそんなことについて悩む時期ではない、まだ残り3学期もあるのだから、と言ってくれますが、自分の人生なのだから自分が焦るのは当たり前な気もします。

夏休みは自己啓発期間

ここまでくると、具体的に何を焦っているのか、将来は具体的に何がしたくてどんな障害が立ちはだかっているのかと、読者の皆さんは聞きたくなるはずです。しかし、私はこの質問に耐えられるほど経験を積んだことはありません。具体的に何がしたいのかわからないから不安なのかもしれません。また、大学卒業にやりたいことを決められるだけの判断材料が足りないことも不安の原因だと思います。なので、もっと経験を積んだらいいのかもしれません。その通りなのですが、世間は私のような学生に簡単に経験を積ませてはくれません。今まさにいろんなインターンシップに応募しているのですが応募済みの16社あまりの会社のうち、すでに半分から断りの通知を受け取っています。こういうものには気丈に応募し続けるしかないと、私の教授は言いますが、そんな悠長なことを言っている場合ではありません。周りの学生がどんどんインターン先を決めていく中、時折自分だけが取り残されたような気持になります。

「何もしないで帰省すればいいじゃないか」とおっしゃる方もいるかもしれません。しかし、アメリカの大学へ進学したからにはそうはいきません。有効に夏季休暇をつかって「経験」をつむことができなければこの先の人生にも影響してしまいそうです。夏休みは「休み」ではなく、自己啓発を行う「期間」だと考えています。

さて、冬学期はなんと英国のエディンバラ大学で勉強します。ケミカルエンジニアリングの授業を2つとっているので、なにか今後のキャリアのヒントになるといいと期待しています。

香山葉子(こうやま・ようこ) 千葉県出身。1996年生まれ、市川学園中・高(千葉県市川市)を卒業し、米ワシントンアンドリー大学在学中。趣味はバスケ・料理・歌うこと。日・中・英・仏の4カ国語を用い、将来は発展途上国でテクノロジーを通じて価値を創造する働き方をしていきたい。

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