世界中の大学から地区大会に集結 次なるステージへ
Hult Prize @北大2018(2)
みなさんこんにちは。私を覚えていますか?北海道大学(以下、北大)Hult Prize(ハルトプライズ)2017年度キャンパスディレクターのエスマです。みなさんの中には、「Hult Prize?そんなイベントもあったような、なかったような...」と思っている方もいるかもしれません。そんな方は、前回の記事を読んでぜひ思い出してみてください!
さて、今回の記事では、2017年12月にHult Prize北大大会が行われてから今に至るまで、どんなことがあったのかをお伝えします。北大大会で1位を獲り、サンフランシスコの地区大会に参加したはずのチームはどうなったのか? サンフランシスコではどんなことがあったのか? 安心してください! ここですべて明らかになります。その前に、これからの北大Hult Prizeに欠かせないある人物を紹介します。
坪井里奈さんです! 坪井さんは私の後継者、すなわち2018年度のキャンパスディレクターとして、これからの北大Hult Prizeの運営をしていきます。彼女は私と同じように、2016年度のHult Prize北大大会に出場者として参加しました。その後、上海の地区大会まで進出し、今度はその経験をいかして運営側にまわることにしたのです。ここで、坪井さんに簡単な自己紹介をしてもらいましょう!
それでは、本題に戻りましょう。Hult Prize北大大会が終了してから、いったいどんなことがあったのでしょうか?
地区大会に向けアイデアをブラッシュアップ
北大大会が終わったからといって、あとは地区大会をただ座して待つのみ、というわけにはいきません。北大Hult Prize実行委員会では地区大会に出場するチームを対象に2日間の特訓セミナーを開き、地区大会に向けてアイデアのブラッシュアップをしました。
セミナーには、起業支援を専門としている株式会社ゼロワンブースターにお越しいただきました。さらには小樽商科大学と北海学園大学のチームも招待し、学びをシェアしました。2日という短い期間であったのにも関わらず、セミナーに参加したチームは「アイデアを持っている学生」から「アイデアとビジネスに必要な思考や発想を兼ね備えた起業家」へと変わっていきました。
いざサンフランシスコへ~Hult Prize創設者とも交流
そして2018年3月9日、ついに地区大会の日がやってきました。北大チーム、そして私自身も最初は緊張していましたが、大会が始まるとその緊張は完全に飛んでいきました。地区大会には世界中の大学から出場者が集まっており、一緒に話をするのがとても楽しかったです。
サンフランシスコでの地区大会には、Hult Prizeの創設者でありCEOでもあるAhmad Ashkar氏も来ていました。彼の話を直接聞くことができ、とても光栄でした。また、日本からは東京理科大学のチームや実行委員会も来ており、彼らとの交流も有意義なものでした。地区大会では各チームに部屋が割り当てられ、そこでプレゼンテーションの最終確認などを行います。私たちもそこでプレゼンテーションの準備をしたり、休憩がてらチェスを楽しんだりしました。
そして、本番を迎えました。北大チームはベストを尽くしましたが、残念ながら優勝することはできませんでした。優勝したのはアメリカ合衆国から来たチーム。彼らの方がより素晴らしいアイデアを持っていたのです。
初の日本大会にも出場するも...次回に向けて挑戦!
地区大会に敗れてしまった北大チームですが、実はここで終わりではありませんでした。2018年5月19、20日にHult Prize日本大会が初めて開かれ、北大チームも出場したのです。この日本大会には、国籍や専攻分野が異なる様々なバックグラウンドを持った学生が全国から集まりました。北大チームは他のチームとすぐに打ち解け、彼らのプレゼンテーションを楽しむことができました。
この日本大会では九州大学のチームが優勝し、この夏ロンドンで行われる合宿形式のセミナーへの参加権を手に入れました。このセミナーでは、地区大会や国内大会で優勝したチームが8週間にわたって共に過ごし、ビジネスアイデアをブラッシュアップさせます。その後ベスト6チームが選出され、ニューヨークの国連本部で行われる最終大会に出場します。この最終大会で、どのチームが賞金100万米ドル(約1億円)を手にするのかが決まります!
前述のように、これからは新キャンパスディレクターの坪井里奈さんが中心となって北大Hult Prizeを運営していきます。今年度の北大Hult Prizeがどのようになるのか、とても楽しみですね。次回の記事では、2018年度Hult Prize北大大会の様子をお伝えします。お楽しみに!
(執筆:エスマ・エスラ・オナイ、翻訳:坪井里奈)
お問い合わせ
Hult Prize @ Hokkaido University 実行委員会
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Hult Prize Japan
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E-mail hiro.sano@hultprize.org
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