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揃えるべき3足はコレだ!6つの好みに応じてオススメ

ドレス/ドレカジ/カジュアル

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NIKKEI STYLE

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ドレス、ドレカジ、カジュアルの3タイプの靴を履き分けることが、今の時代に合った印象を築く要。とはいえ、人それぞれで好みの靴のテイストは異なるだろう。そこでここでは、靴の嗜好ごとに、ベストな3足を考えてみた。




■王道を好む人の本格3足

靴は老舗の名門シューメーカーに限るという"王道"好きにおすすめの3足。ファッションのトレンドがいかように変わろうとも、常に絶大な安心感をもたらす。

1. EDWARD GREEN/エドワードグリーンのバークレー

エドワード グリーンを代表するパンチトキャップトウの黒アッパー版。よりドレッシーな印象が強く、弔事をのぞくフォーマルなシーンをカバーできる。もちろんビジネスでのここぞの場面にも相応しい。木型は「82」。 15万9000円(エドワードグリーン銀座店)

2. JOHN LOBB/ジョンロブのストーウェイ

紳士靴界の絶対王者ジョン ロブ。こちらは全面に穴飾りを配した定番フルブローグ靴で、気品とカントリーテイストが調和していることから高い人気を博す。スマートなフォルムかつ、トウ周りに英国らしい丸みを与えた端正なラスト「8695」を採用。 23万円(ジョン ロブ ジャパン)

3. J.M. WESTON/ジェイエムウエストンの180

ブランドの代表作にしてフレンチローファーのアイコン。一見朴訥としているが、きりりとウォールが立った伝統の木型「41」や、美しいモカ縫いにより独特の気品が香る。休日はもちろん、クラシックなスーツを洒脱に攻略したいときにも好適。 10万円(ジェイエムウエストン 青山店)


■トラッドを愛する人のアメリカ靴3足

アメトラスタイルを好む人のためにセレクトしたこちらの3足。少し変化球的なモデルも選んでいるが、多様化を見せる今のトラッドにはこういう遊びも肝心である。

1. ALLEN EDMONDS/アレン エドモンズのパーク アベニュー

小さめのキャップトウや6穴のアイレットなど、古き良きアメリカ靴のスタイルを伝える。ただ木型は比較的細身ゆえ、モダンなスーツの足元にも格好というバランスの良さ。レザーソールにはグリップに富むラバーを装着し、実用性も十分。 6万9000円(トレーディングポスト青山本店)

2. ALDEN/オールデンのVチップ

インターナショナルギャラリー ビームスの別注作。繊細な型押しがなされたスコッチグレインと艶やかなコードバンとの大胆なコンビ靴とし、足元を洒脱に彩ってくれる。オールデンを代表するコンフォート木型であるモディファイドラスト採用。 9万5000円(ビームス 六本木ヒルズ)

3. CONVERSE/コンバースのオールスター クップ ベルベット OX

名作オールスターの基本デザインはそのまま、カップソールの採用により履き心地とドレス感を向上させた"クップ"。こちらはアッパーにベルベットを採用し、より華やいだイメージに。パーティスタイルの外しにも好適だ。1万1000円(コンバースインフォメーションセンター)

■色気を纏いたい人の細身が美しい3足

大人の色気をアピールしたい向きには、ラテンのセンス炸裂のこんな3足セットはどうだろう。贅沢なアッパー素材や官能的なシェイプが足元をセクシーに彩る。

1. BERLUTI/ベルルッティのアレッサンドロ

このモデルの原型を作った初代当主の名を冠した名靴。一枚革で作られるホールカットながら、しっかりエッジの立ったシェイプに卓越した吊り込み技術が見て取れる。十八番のパティーヌにより、光の具合で色調が変わるのも魅力。 25万7000円(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

2. DUCAL/デュカルのシングルモンク

シンプルなシングルモンクのデザインが、ウエストシェイプが効いた流麗なラストを際立たせた一足は、デュカル×WFGの別注。ドレッシーだが、ボルドーカーフ×濃茶スエードのコンビゆえ休日カジュアルにもエレガント。 8万円(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店)

3. FERRANTE/フェランテのビットローファー

フェランテといえば、軽くて足に吸いつくようにフィットする美麗ローファーを得意とするナポリの名門。こちらは見るからに上質なネイビースエードを用い、寛いだスタイルにもシックに映えそうだ。ビット飾りのアクセントもリッチさを高めている。 4万8000円(伊勢丹新宿店)


■ファッションを楽しみたい人の存在感を放つ3足

モードなスタイルも臆せずトライできる、よりファッション感度の高い人におすすめの3足。どれも存在感ある佇まいで、装いの主張をしっかり受け止めてくれる。

1. CALMANTHOLOGY/カルマンソロジーのロングサドルローファー

サドルとシュータンを一体化させた特徴的デザインを採用。この部分の段差がないことでパンツの引っ掛かりを解消し、靴全体のミニマル感も強調された。攻めたファッションが好きな人なら、こんなローファーを「ドレス」のカテゴリーに入れてもいい。 9万4000円(カルマンソロジー)

2. F.LLI GIACOMETTI/フラテッリ ジャコメッティのプレーントウ

丸いフォルムがポストマンシューズを連想させつつ、絞りの効いたウエストで独特の色気を醸し出す、ツイストの効いたプレーントウ。型押しも存在感を高めており、ツイードなど紡毛素材の服にいかにも馴染みそう。薄いビブラムソールと九分仕立てが好相性。 8万8000円(ウィリー)

3. TRICKER'S/トリッカーズのM7346

どっしりしたヒールを包み込む360度のグッドイヤー製法が唯一無二の存在感を放つ、英国カントリーシューズを代表する傑作。トラッドなスーツやジャケパン姿を男らしくまとめたいときはもちろん、休日の足元にメリハリをつけたいときにも頼りになる。 7万5000円(GMT)

■歩きを重視する人のコスパな実力靴3足

外回りに加え出張も多い行動派のビジネスマンに適した3足。どれも端正な見た目と裏腹、快適な履き心地を実現。抑えられた価格も今の時代のリアルと言える。

1. SCOTCH GRAIN/スコッチ グレインのインペリアルIII

仕立ても雰囲気も英国調の正統靴だが、日本人の足型が研究された馴染みのいい木型や革を用いた履き心地のよさが根強い人気の国産靴ブランドの雄。極上カーフにモルト仕上げを施し、アンティークな艶感を獲得したセミブローグ靴。価格以上に風格ある佇まいだ、 4万8000円(スコッチ グレイン 銀座)

2. JALAN SRIWIJAYA/ジャラン スリウァヤのタッセルローファー

最近タッセル靴が人気だが、コスパ度において今作は優秀だ。製法はアッパー・ウェルト・インソールを手作業で縫い合わせる、ハンドソーンウェルテッド製法。この価格ではありえない仕様。そしてダイナイトソールが採用され、歩く日でも快適なのが嬉しい。 3万4000円(GMT)

3. COLE HAAN/コール ハーンの3.ゼログランド ウィング オックスフォード

トラッドなウイングチップと高機能テクノロジーとのハイブリッド。足をソフトに包み込むフィット感は完璧にスニーカー感覚で、衝撃吸収性や柔軟性も抜群だ。ちょっと攻めたデザインが、最近の機能素材を用いたセットアップにぴったり。 4万7000円(コール ハーン ジャパン)


■個性を出したい人のひねり上手な3足

オンもオフも一定の格を保ちたいが、そこに大人の遊びや余裕も潜ませたい。そんな人はこんな3足が好適。どれも気品ある佇まいながら、ツイストが効いている。

1. CARMINA/カルミーナのセミブローグ靴

最近靴好きから評価を高めているスペインのカルミーナ。一見オーソドックスなセミブローグだが、小ぶりのラウンドトウやシェイプの効いたウエスト、華奢な踵の仕立てなど、ビスポークのような気品も併せ持つ。さりげなく足元が華やぐ一足。 8万3000円(カルミーナ ジャパン)

2. CROCKETT & JONES/クロケット&ジョーンズのハードウィック4

バーニーズ ニューヨーク別注モデル。ややロングノーズのUチップモデルをアンラインド(内張りなし)で仕立て、見るからに柔らかな雰囲気を獲得している。突起を抑えたことで横からはレザーソールに見えるラバーソール「シティ」を採用。 7万6000円(バーニーズ ニューヨーク)

3. GAZIANO & GIRLING/ガジアーノ&ガーリングのアンティーブ

ねじれたサドルにより一目でガジアーノ&ガーリングだとわかる定番ローファー。美しい木型はもちろん、豊かな色調のムラ染めアッパーや手縫いのモカも気品たっぷりだが、シンプルなニットスタイルなど寛いだ装いとも意外なまでにマッチング。 20万円(トレーディングポスト青山本店)

※表示価格は税抜きです。

撮影/若林武志〈静物〉、彦坂栄治(まきうらオフィス)〈人物〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉、長尾真志〈取材〉、恩田拓治〈取材〉、荒金篤史〈取材〉、手塚 優(BOIL)〈取材〉、村上 健〈取材〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/小曽根広光、伊澤一臣 文/吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、川瀬拓郎 イラスト/綿谷 寛 撮影協力/GOOD MORNING CAFE虎ノ門、EASE

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[MEN'S EX 2019年1月号の記事を再構成]

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