書く瞑想、ジャーナリング 集中力高め仕事効率を改善

5分だけジャーナリングでネガティブ感情をリセット

――ジャーナリングは特にどんな方にお勧めでしょうか。

自己認識力が必要なリーダーにはお勧めですし、フェイスブックなどの交流サイト(SNS)でアップされている他人の幸せな様子を見て落ち込むような人や、自己肯定感が低い人、自分の未来に不安を抱える人は実践した方がいいと思います。

先行きが不透明な社会の中で、働きがいのある仕事ができて、生きがいを見つけるには、やはり自分自身がどのように考えているのか、何が幸せだと思うのかなどを掘り下げることが大切です。自分のことを自分で認識していないと、自分にとってベストな選択ができなくなってしまうのです。

自分自身を掘り下げたくない、終わったことを振り返りたくないという人がいますが、それは現実逃避で問題を先送りしているだけともいえます。自分自身が何者かということに向き合っていくことで、次の行動や改善につなげられると思うのです。

1日5分だけ瞑想する、5分だけジャーナリングするという機会を持って、一旦自分をリセットし、「ああ、今疲れているんだな」「ネガディブな感情になっているんだな」と、自身の傾向や状態に気づくだけでも、「今、忙しいからこのプロジェクトが終わったら週末はゆっくり休もう」などと対策を取ることができるようになります。自身の現状や気持ちに気づかず、ずっと突っ走っていると、ある時、心がポキっと折れてしまうこともあります。それを防ぐためにも、自分の現状を知ることを習慣化していくのが大事なのです。

1日の終わりに自分だけの書く時間を設けるのがいい(写真はイメージ=PIXTA)

紙の手帳で「集中力の管理」を実践する

紙の手帳の目的は、これまで時間管理やタスク管理がメインとされてきましたが、それはデジタルでも管理できるようになってきました。しかし、紙の手帳の方が適している管理があります。それが、今後さらに重視されるであろう、「集中力の管理」です。タスクを管理しようと思っても、集中力が管理できていなければ、タスクは完了しないわけですよね。完了しなければ、スケジュールも狂ってくるでしょう。ストレスがたまり、プライベートも充実できず悪循環になるだけです。

なぜ集中できないかといえば、モチベーションが湧く方法を自分で把握していなかったり、余計なことに気を取られたりするからです。だから、高めるべきマネジメントスキルは、自分の今の集中力をコントロールすること。ぜひ手帳を活用して、ジャーナリングの習慣を身につけてください。

荻野淳也さん
マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事。慶応義塾大学卒業後、外資系コンサルタントやベンチャー企業取締役を経て、リーダーシップ開発や組織開発のコンサルティング、エグゼクティブコーチングなどに従事。グーグルで開発されたSIYの認定講師として、マインドフルネスを軸にした企業研修を行う。共著に「マインドフルネス ダイアリー2019」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

(ライター 高島三幸)

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