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メインの平台に類書と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

メインの平台に類書と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。前回紹介したトランプ米大統領の意思決定の現場をつぶさに再現した話題の翻訳書『FEAR 恐怖の男』がここでもベストセラーを快走している。そんな中、売り上げを伸ばしていたのは、来年に向けて企業経営が直面する課題をトップコンサルタントが洗い出した、新しいタイプの経済展望の本だった。

一線のコンサルタントが執筆

その本は、ボストン コンサルティング グループ編『BCGが読む経営の論点2019』(日本経済新聞出版社)。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は言わずと知れた有力コンサルティングファームで、2019年に向けて経営を考える上で欠かせない10のテーマについて、同社のコンサルタント10人が分担して解説を加えたのが本書だ。2018年版に続いての出版になる。

年ごとに出る経済予測本の多くは、マクロ経済の予測から始まって政治経済情勢を左右しそうな様々なテーマを論じていくが、この本にはそうしたマクロ動向への言及はほぼない。代わりにあるのは、メガトレンドともいうべき世の中や技術の向かう方向感や流れだ。そこを企業経営という一点に結びつけてテーマ設定し、論じていく。

杉田浩章代表は「はじめに」で書く。「2018年は、日本企業にとって、デジタルで何をすべきか、その輪郭がはっきりしてきた1年だったと言える」。「デジタルを中核に据え、経営を変える。バリューチェーンを再構築し、新たな成長機会を創る。デジタルによって既存事業を変革し、新規事業でイノベーションを生み出す。2019年は、そんな流れがますます加速する1年となるはずだ」

AIやモビリティーと経営は?

こうした視点から選ばれた10のテーマが「デジタルを経営に活かす」「変わる人・社会と成長領域」「テクノロジーが生む『新しい経済』」の3つの章に振り分けられている。例えば、冒頭に掲げられたテーマは人工知能(AI)。経営に生かす場合、どんな落とし穴があるのか、どのように成果を刈り取り、大きく展開していけばいいのか。実際導入するにあたっての局面に分解しながら丁寧に解説されているのが特徴だ。

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