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インフルの季節が来た! ウイルス知識をクイズで点検

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NIKKEI STYLE

インフルエンザやノロウイルスなどがはやる季節。
正しい情報をどれだけ知っているだろうか。
1000人に聞き、正答率が低い順にランキングした。
1位 風邪やインフル予防に取りたい栄養素は?
正答率9.2%

(1)ビタミンA (2)ビタミンC (3)ビタミンD

風邪やインフルエンザなどの感染症にかからないためには、日ごろから免疫力を高めることが重要だ。江田クリニックの江田証院長は「ビタミンDはカテリシジンという、抗ウイルス作用のあるタンパク質を誘導し、免疫力を高める」と解説する。

ビタミンDはイワシやサケなどの魚や、マイタケなどのキノコ類に含まれている。日光に当たると体内でも生成される。晴れた日に手袋をしないで屋外で15分程度過ごすだけでも効果があるという。

ビタミンCと答えた人は80%いた。池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「マラソンランナーらを対象にした実験では風邪予防に効くことが確認されており、とても疲れている時や運動量が多い人にはいいが、普段から取るならビタミンD」としている。

答えは(3)

2位 インフル、ワクチンを打つ回数は?
正答率26.5%

(1)何歳でも1回で良い

(2)13歳以上なら1回

(3)15歳以上なら1回

インフルエンザワクチンは毎年、その年に流行しそうなウイルスの予測に基づき作られる。接種回数は年齢によって決まっており、12歳以下は免疫がつきにくいため、2回が一般的だ。1回目から2~4週間空けて2回目を接種する。

13歳以上は、特に医師が必要と認めるケースを除けば1回で良く、65歳以上の高齢者も1回で抵抗力が得られる。接種後、5~6カ月ほど効果が持続すると考えられている。

例年、インフルエンザの流行期は12月から3月。ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることがあるが、合併症や重症化を防げる。市販薬の添付文書では服用量について「15歳以上から」と書かれていることが多いためか、(3)と回答した人が45%いた。

答えは(2)

3位 小・中学生のインフル、火曜に発熱、金曜に解熱なら登校はいつから?
正答率27.4%

(1)月曜以降 (2)火曜以降

2015年に学校保健安全法が改正され、インフルエンザによる学校の出席停止期間の基準が変わった。以前は「解熱後2日を経過するまで」だったが、解熱してもウイルスの排出が続くケースがあるため「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」になった。高校や大学なども同様だ。

発症、つまり発熱が始まった日は含まず、その翌日を1日目と数える。まるまる5日間は休み、その翌日から登校が可能となる。幼稚園に通う幼児の場合は「発症後5日かつ解熱後3日」と1日長い。この設問に当てはめると、火曜以降に登園できる。

答えは(1)

4位 インフルのウイルスが最も生存しやすいのは?
正答率35.5%

(1)マフラー (2)雑誌 (3)硬貨

インフルエンザウイルスは、金属やプラスチック、ガラスなど表面がつるつるした物質や手では24~48時間生存するが、紙や繊維では8時間以内しか生存できない。

電車などの手すりやドアノブにもウイルスが付着していることがある。感染の恐れがあるのでなるべく触れないか、こまめに消毒して対策したい。表面が平らなスマートフォン(スマホ)やパソコン、電話などもウイルスが生存しやすいので気をつけよう。顔に近いせいか、(1)を選んだ人が59%いた。衣服についたウイルスの活性が高いのは15分程度だ。

答えは(3)

5位 風邪の予防には水よりうがい薬が良い?
正答率36.6%

(1)はい (2)いいえ

うがい薬には殺菌・消毒効果があり、「風邪の予防には水うがい、風邪をひいたらうがい薬と使い分けると良い」(大谷さん)。

のどから肺にかけての気道にある線毛には、外から入ってきたウイルスを排出する役割がある。線毛が乾燥するとその働きが鈍り、風邪をひきやすくなるため、うがいで潤すのは有効だ。

ただし、うがいは水がいいとの実験結果がある。2005年に京都大学の川村孝教授が行った臨床実験で、水でうがいをしたグループはまったくうがいしなかったグループに比べて約40%、風邪の発症を抑えられた。うがい薬を使ったグループは約12%だった。

答えは(2)

6位 ノロウイルスの予防、二枚貝は火を通せば大丈夫?
正答率44.8%

(1)はい (2)いいえ

ノロウイルスは感染力が非常に強く、主な症状は嘔吐(おうと)、下痢、腹痛。強い脱水症状を引き起こすこともある。ウイルスに汚染されたカキやアサリ、ハマグリなどの二枚貝が感染源となるが、ウイルスは熱に弱いので生や半生で食べなければ大丈夫。厚生労働省は中心部を85~90度で90秒以上加熱するのが望ましい、としている。調理中にウイルスがまな板などに付着することもあるので、消毒や手洗いを徹底しよう。


答えは(1)

7位 便の色で問題ないのは?
正答率46.8%

(1)赤 (2)黒 (3)緑

さいわいこどもクリニックの木実谷貴久診療部長によると、「子供の下痢便で赤い便や黒い便は消化管で出血していると考えられ、早急に受診する必要がある」。腸重積や感染性胃腸炎などの可能性が疑われ、ロタウイルスによる胃腸炎の場合は白っぽい便が出る。一方、「黄色や緑の便は大丈夫」(木実谷さん)という。大人の場合も赤や黒の便は要注意。大腸のポリープや食道・胃の潰瘍など病気のサインになることもある。

答えは(3)

8位 風邪は抗生物質を飲むと早く治る?
正答率53.6%

(1)はい (2)いいえ

風邪やインフルエンザはウイルス性のため、抗菌薬である抗生物質は効かない。細菌による肺炎や溶連菌感染症などでなければ服用する必要はない。抗生物質を飲みすぎると、抗菌薬が効かない薬剤耐性菌が体内で増加する原因にもなる。それでも「風邪をひいたら抗生物質」との思い込みは根強く、厚労省は2020年までに使用量を3分の2に減らすことを目指している。

答えは(2)

9位 インフル予防、より効果が高いのは?
正答率56.3%

(1)外出後のうがい (2)外出後の手洗い

「インフルエンザウイルスは比較的早期に体の細胞内に入ってしまうため、外出後のうがいでは防ぎきれない」(大谷さん)。うがいはのどにある気道の線毛の乾燥を防ぎ、病原菌などの異物を体外に出しやすくするが、インフルエンザウイルスが細胞内に入った後では効果が期待できない。接触感染を避ける点では手洗いやアルコールによる手指消毒の方が有効だ。

答えは(2)

10位 ウイルス性胃腸炎に感染後、発症する可能性がある病気は?
正答率61.8%

(1)腸閉塞 (2)過敏性腸症候群 (3)虫垂炎

「感染性の胃腸炎がきっかけで、一部の人は過敏性腸症候群を発症する」(江田さん)。過敏性腸症候群とは腸の働きが異常となり、腹痛や下痢、便秘などを伴う疾患だ。胃腸炎で腸のペースメーカーとなる細胞が減り、過敏になっているところにストレスやPM2.5などの環境汚染物質が刺激として加わると、過敏性腸症候群に移行してしまうことがあるという。「都会暮らしの高収入、高学歴のエリートや管理職に多く、人によって半年ほど長引くこともある」(江田さん)

答えは(2)

11位 ノロウイルスの消毒に必要なのは?
正答率64.5%

(1)重曹

(2)次亜塩素酸水

(3)過酸化水素水

ノロウイルスに感染した場合、家族に移さないためにも消毒は不可欠。塩素系漂白剤などに含まれている次亜塩素酸が有効だ。水で薄めて、ペーパータオルなどにつけてドアノブやトイレ、汚染場所を拭く。嘔吐物を片付ける人にうつることが多いので、素手で触らないよう手袋をつけ、次亜塩素酸水をまき、汚染箇所を広げないようにして拭き取る。

答えは(2)

12位 ワクチンがないウイルスは?
正答率64.9%

(1)ノロウイルス (2)ロタウイルス (3)インフルエンザ

ノロウイルスはワクチンがなく、感染後も治療薬はない。対症療法しかなく、水分と栄養の補給を心がけるようにする。脱水症状が進むと急性腎不全になるケースも。点滴などによる水分補給が必要だ。ノロウイルスは12~3月の流行期に繰り返しかかる人もいる。ロタウイルス胃腸炎は乳幼児がかかりやすく、嘔吐、下痢を起こす。ワクチンの予防接種(任意)は2011年から始まった。

答えは(1)

13位 マスクの使用で正しくないのは?
正答率66.1%

(1)口を覆うフィルターは触らない

(2)同じマスクは長くても2日まで

(3)マスクを外したら手を洗う

マスクの口周りを覆うフィルターにはウイルスが付着している可能性がある。2日以上使うとウイルスが多く付いていたりウイルスを広げたりすることがあるため、毎日取り換えて清潔を保つ。使い終わったら袋に入れて口を閉じて捨て、手を洗う。

答えは(2)

14位 咳におすすめの食品は?
正答率66.7%

(1)ハチミツ (2)ニンニク (3)ネギ

咳(せき)が出ている人がハチミツを食べると症状が緩和したという複数のデータがある。ただし、1歳未満の子供はハチミツによって乳児ボツリヌス症にかかるリスクがあるため、食べさせてはいけない。また、長引く咳は風邪ではなくぜんそくなどの病気の可能性があるので、2週間以上症状が続くなら受診しよう。

答えは(1)

しっかり眠って免疫力をアップ

風邪やノロウイルスについて、どんな対策を取ればいいのか。今回の調査では約4割が対策をしていると回答。「手洗い、うがい、マスク」(60代男性、会社員)の3つを挙げる人が多かった。

効果が期待できるのが「毎食後の歯磨き」(30代女性、主婦)だ。口の中をきれいに保つと、インフルエンザの発症を抑えることが分かっている。「加湿」(40歳男性、会社員)も欠かせない。乾燥するとウイルスの生存率が高まる。室内の湿度が50~60%になるようにしよう。ただし湿度が高すぎると、カビやダニが増殖するので気をつけたい。

インフルエンザ対策では18年、新薬「ゾフルーザ」が登場した。これまでの治療薬と違って服用が1回で済み、ウイルスの増殖を抑えられると注目されている。ただ、さいわいこどもクリニックの木実谷貴久診療部長は「メリットもあるが、薬との飲み合わせで効果がどう変わるかなど、まだ分からないこともある。まずはワクチンで予防を」と訴える。

風邪や感染症にかかりにくくするには免疫力を下げないことが重要だ。江田クリニックの江田証院長は「一番避けたいのは睡眠不足」と指摘する。基本は休息と栄養のある食事だ。栄養素ではビタミンDが注目されている。軽い運動もいい。風邪のひき始めなら入浴やウオーキングはむしろ回復に役立つ。「疲れるほど入浴しなければ大丈夫」(池袋大谷クリニックの大谷義夫院長)という。

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 問題文と選択肢。数字は正答率。11位と13位の写真は尾城徹雄撮影。

調査の方法 江田クリニック(栃木県栃木市)の江田証院長、池袋大谷クリニック(東京・豊島)の大谷義夫院長、さいわいこどもクリニック(東京都立川市)の木実谷貴久診療部長の協力を得て、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症についての知識を問う問題を20問程度作成。11月下旬、インターネット調査会社のマクロミル(東京・港)を通じ、全国の20~60代の男女に解いてもらった。有効回答数は1030(各世代とも男女同数)。

[NIKKEIプラス1 2018年12月15日付]

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