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米国の砂漠に何千台ずらり 車と飛行機の墓場の絶景

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

米国の砂漠には、飛行機と車の墓場がある。正確には、スクラップや部品とりのための保管所だ。米国の写真家ジャッセン・トドロフ氏は、カリフォルニア州のモハベ砂漠に小型機を飛ばし、墓場の様子を空撮した。氏のこの写真は、米ナショナル ジオグラフィックが主催する写真コンテストの大賞に輝いた。氏が空撮に魅せられる理由と、「墓場」と呼ぶにふさわしい保管所ができた理由も見ていこう。

◇  ◇  ◇

5月下旬の暑い日に米カリフォルニア州のモハベ砂漠を飛べば、1976年製の小型飛行機の中は焼けつくように暑くなることを、ジャッセン・トドロフ氏はわかっていた。

トドロフ氏は、この砂漠の上空をよく飛んでいたので、周辺の地域のことはよく知っていた。その中の1つが南カリフォルニア物流空港の近くにあるフォルクスワーゲンの車両保管所。2018年ナショナル ジオグラフィック写真コンテストの大賞に輝いた作品は、ここで撮影されたものだ。

南カリフォルニア物流空港(別名ヴィクターヴィル空港)は、現役を引退した飛行機の保管所としても知られている。こうした飛行機は、最終的にスクラップにされたり、部品を取るために使われたりする。しかし、2015年にフォルクスワーゲンが自動車の排ガス試験で不正を行っていたと報じられて以降、空港に隣接する広大な土地は、リコールされた車の墓場と化した。

トドロフ氏は、リコールされた車両が空港に保管されているというニュースを読んだとき、その話のスケールの大きさに衝撃を受け、その光景を自分の目で見たいと思った。

トドロフ氏の本業は、コンサートのバイオリニストだ。飛行機の操縦を始めたのは2000年代の初頭、最終的には飛行教官にまでなった。そして、飛行中の眼下に広がる世界を写真にとらえようと情熱を燃やし始めた。その情熱は、壮大な美しさと環境問題の両方に向けられた。

「長距離を飛ぶときには、音楽をたくさん聴きます」と同氏は話す。「私の中では、音楽や飛行、写真は結びついています。音楽では、構造と構成、色彩と模様、雰囲気と品格をよく工夫しなくてはなりません。これは写真にも当てはまることだと思います」

同氏は、管制塔と慎重に連絡を取りながら飛び、撮影したいと思っていた場所の上空を数回飛行することに成功した。事前にグーグルマップで同地域を調べ、撮りたい写真を心に思い描いていた。

管制塔と通信しながら飛行機を操縦し、同時に写真を撮るというのは至難の業だが、彼は何年もかけてその技術に磨きをかけてきた。その場所に近づくと、トドロフ氏は感極まった。

「車は、ただそこに置かれ、砂埃に埋もれていました」

何千台ものフォルクスワーゲンやアウディが、カリフォルニア州のモハベ砂漠の真ん中に放置されている。09年~15年に製造された車種について、米環境保護庁が義務づけていた排ガス試験で不正が行われていたことが15年、発覚した。不正発覚後、フォルクスワーゲンは数百万台をリコールし、回収した車の保管所を全米に37カ所作った。

トドロフ氏は語る。「このような光景を撮影することで、逆に地球の美しい自然に対する意識が高まり、さらに環境に配慮するようになることを願っています」

同氏は、ナショナル ジオグラフィック協会の写真コミュニティ「Your Shot」の会員でもあり、これからも写真を撮って投稿を続けるつもりだと言う。「入会して以来、Your Shotが生活の中心になってしまいました。世界中から投稿される数多くの素晴らしい写真を見ていると、すぐに夢中になってしまいます」

次ページでは、墓場だけでない、ジャッセン・トドロフ氏が空から撮った「空からとらえた絶景」をご紹介する。

(文 SARAH POLGER、写真 JASSEN TODOROV、訳 牧野建志、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2018年12月10日付記事を再構成]

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