出世ナビ

学校のリーダー

京大合格34年ぶり1位 大阪・北野、データで生徒支援 大阪府立北野高校の恩知忠司校長に聞く

2018/12/16

大阪府立北野高校の恩知忠司校長

2018年春、84人が京都大学に合格し、34年ぶりに京大合格ランキング首位となった大阪府立北野高校(大阪市)。2019年のノーベル化学賞に決まった吉野彰・旭化成名誉フェローの母校でもある。大阪では学区制の廃止や普通科に代わる文理学科の設置など、府立進学校のテコ入れが進んでおり、北野の首位返り咲きもその成果と見る向きが多い。しかし、就任2年目の恩知忠司校長は「要因はそれだけではない」と、躍進の秘密を明かしてくれた。

■手塚治虫氏、橋下徹氏らが巣立つ

大阪の繁華街、梅田からも近い阪急十三駅から歩いて10分弱。北野高校の校舎はコンクリート打ちっぱなしのモダンな外観だ。

卒業生のゆかりの品を展示するギャラリー

創立は145年前の1873年(明治6年)。校歌は「荒城の月」の作詞で知られる土井晩翠の作だ。第2次世界大戦では空襲で9人の生徒が命を落としたが、そのときの米軍機の機銃掃射の弾痕が残る旧校舎の壁は、戦争の悲惨さを伝える「メモリアルウォール」として永久保存している。同じ敷地内にあるギャラリーには、漫画家の手塚治虫氏の原画や俳優の森繁久弥氏の書など卒業生ゆかりの品が数多く展示され、橋下徹前大阪府知事のラグビー部時代の写真も飾ってあった。

そんな歴史ある北野高校が、再び脚光を浴びている。18年春の京大合格者が前年の64人から20人も増え、順位も4位から一気に1位に。しかも、現役合格率が73%と上位校で群を抜いている。

いったい何が起きたのか。恩知氏に尋ねると、「生徒一人ひとりが努力し、最後まで粘り強く頑張ったのが要因」と、努力をたたえる言葉が真っ先に返ってきた。

京大合格上位校のなかには、授業のカリキュラムを前倒しで消化し、高3の1年間は受験準備に専念できる私立の中高一貫校が目立つ。北野の生徒には、それがない分、一層の努力や工夫が求められるようだ。北野は部活動も盛んだが、3年になるとほとんどの生徒が引退して受験モードに切り替わる。「切り替えが上手な生徒ほど、3年時に成績が伸びる傾向にある」と恩知氏は指摘する。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL