長期投資、人口動態ではインドに期待感(平山賢一)東京海上アセットマネジメント執行役員運用本部長

写真はイメージ=123RF
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「年頭にあたっては、長期的なイメージを描きつつ投資環境を考えていきたい」

2019年、世界の市場はどんな動きを見せるでしょうか。年初の動きを見る限り、18年同様、米中貿易戦争や米金利の動向に一喜一憂することになりそうですが、せっかくの年頭ですので今回はもっと長期で投資を考えるヒントを提示したいと思います。

将来の社会や経済をイメージする一つの方法として、人口動態を確認することが挙げられます。今回は高齢化というキーワードから問題を整理してみましょう。

我が国は高齢化の先頭を走るトップランナーとして位置付けられていますが、世界の経済成長をけん引してきた中国も出生率が低下しているとの報道もあります。少子高齢化は労働力不足を招くことになるため、経済成長の鈍化につながりやすいのです。長期で金融市場にも影響を与える要因といえます。

世界の高齢人口比率は2050年に16%に上昇

人生100年時代といわれる昨今、高齢化の定義は様々であるものの、一般に受け入れられている65歳という水準を目安に、高齢人口を見ていきます。17年版国連人口推計の中位推計を基に全人口に占める65歳以上の比率を見ると、世界の高齢人口比率は20年に9%、30年に12%、40年には14%、そして50年には16%まで上昇します。

おおむね10人に1人の割合から、6人に1人が65歳以上という社会になるイメージです。そのため、経済の側面からは、医療費の増加、就労者層の年金負担増などの問題が世界全体の問題としてクローズアップされてくるのは間違いないでしょう。

経済に対する影響度も国や地域により違いがあります。主要国や地域ごとに高齢人口比率を図示してみました。私たちは日本が世界で最も高齢化が進んでいくというイメージを持っていますが、おおむね欧州も同じ状況にあると考えていいでしょう。

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