『中学聖日記』の岡田健史 野球の学び、演技に生かす

日経エンタテインメント!

演技未経験の新人がGP帯(19~23時)の連ドラで、主人公の相手役に抜てき。『中学聖日記』(TBS系)で、主演の有村架純が演じる中学教師・末永聖に激しくも純粋な恋心をぶつける中学3年生の黒岩晶を演じる岡田健史は、1年以上にわたるオーディションでこの役を勝ち取った。「福岡在住で、東京にいる人たちにはない“色”が珍しく思ってもらえたのかもしれません」とは、オーディションを振り返っての言葉だ。

1999年5月12日生まれ。福岡県出身。中学1年生のとき、現在の所属事務所にスカウトされ、今春から芸能活動を開始。本作で演じる晶について、「人を好きになる感情の分からなかった晶が、恋を知る過程を繊細に演じたいです」と話す。(写真:加藤康)

撮影に入る前、本作のメイン監督・塚原あゆ子からはマンツーマンで演技指導を受けた。「レッスンはすべてが目からウロコで。塚原監督からは、『相手のセリフを受け止めるときの気持ちが大事』と教えていただきました」。

一緒の撮影が多い有村にも感謝の言葉を。「有村さんは“教師と生徒”という距離感を保ちつつ気を使ってくださいます。有村さんがそういう形で接してくださるので、僕も晶でいられます」。

中学・高校と野球に打ち込み、高校時代「野球はやり切った」との思いから、次の道を考えるように。そこでたまたま演技をする機会に恵まれ、演じることの魅力に触れたという。

野球から「気づき」を学ぶ

「演技の世界でも、野球で学んだことが生きています。『気づきの多さが勝敗を分ける』という言葉が好きで、それも高校野球の監督が教えてくれた言葉。確かに、ささいな変化に気づくことって、何事においても大切ですよね」

演技同様、取材も慣れていないはずだが、「楽しいです!」と。

『中学聖日記』 念願かなって中学校の教師に採用された聖は、どこかつかみどころのない生徒・晶と出会う。婚約者のいる聖は晶からの強烈な好意に戸惑いながら、いつしか彼に引かれてしまう。12月18日最終回。(火曜22時/TBS系)

「僕はキャッチャーだったので、グラウンドの隅々まで見るのが役目でした。そのせいかインタビューも、『インタビュアーさんはどういう方だろう? 質問の意図は?』と考えるのが好きなんです」

野球の試合ではきっと頭脳派だったに違いない。“大型ルーキー”という言葉が似合う逸材だ。

(ライター 田中あおい)

[日経エンタテインメント! 2018年12月号の記事を再構成]

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