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転職を考える20代の「相談所」所長として多くの若者の話を聞いてきた秋庭洋氏

転職を考える20代の「相談所」所長として多くの若者の話を聞いてきた秋庭洋氏

20歳代向けの転職支援サービスを手がける「20代の転職相談所」は2001年以来、延べ20万人をサポートし、1万人を超える若者の転職・就職を実現してきた。運営会社ブラッシュアップ・ジャパンの創業者で、「20代の転職成功者は何から始めたのか?」(クロスメディア・パブリッシング)を書いた秋庭洋所長に、転職がうまくいく人と、そうでない人の違いや転職を成功に導く心構えを聞いた。

大卒新入社員、3年で3割離脱

大卒で就職して3年以内に会社を辞めた人の割合は、31.8%に達するという(15年3月卒業者、厚生労働省調べ)。20歳代で辞め、新たな就職先を探す転職者は相当数に上る。同相談所への問い合わせ・登録件数も増える傾向にあり、「1日100人が加わるペースで、1カ月に約3000人が新たに登録している」(秋庭氏)。

背景には、若手社員の不足に悩む企業が「第二新卒」の採用に積極的になっている事情もある。秋庭氏は「募集が多いうえ、転職も珍しくなくなって、心理的なハードルが下がってきた」とみる。

相談者が働き始めてから転職を考えるまでの期間をみると、最も多いのは1年目だという。秋庭氏は「15~20%が1年目。早い人は働き始めて1カ月で、もう転職先を探し始める。3年目までで全体の35%に達する」と明かす。理由としては「スタート期に結果が出せず、同期と差がついた」「職場の環境になじめない」などが目につくという。

就職先選び、「順当」だったはずが…

難関大学を出て、就職人気ランキング上位の企業に入ったような若者が、早い段階でくじけてしまうケースも珍しくない。「偏差値などの目安で大学を選んだのと同じように、就職先も人気や知名度、給与水準などをみて『自分にはこのあたりがふさわしそうだ』と決める傾向がある」(秋庭氏)。「寄らば大樹の陰」のような考え方や「親や周囲が納得する」といった基準で会社を選んだような場合も、就職前に抱いていたイメージと現実のずれに違和感が募りがちだ。

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